2012年7月

第2950号 2012年7月11日号


幅20メートルの新しい道路
 10年で都市計画道路7路線整備
 星池袋西地区開発委員長に聞く


 区内の都市計画道路7路線が東京都のすすめる木密地域不燃化プロジェクトに指定され、今後10年で整備されることになった=前号既報。この豊島区制施行80周年の節目に飛び込んできた朗報に、喜びと驚きの声があがっている。豊島区内に幅16~20メートルの新しい道路が7路線もできるというは、その周辺の街づくり、また経済効果が大きく期待できようというものだ。そこで池袋西口の劇場党利の延伸、池袋本町~板橋に抜ける都市計画道路73号線の整備に長らく活動してきた池袋西地区開発委員会の星会長にお話を伺った。

 ――今回の都の発表について率直な感想を。

 「今回の都の決定は、正直びっくり。よく言えば快挙ですが、この73号線のほか長崎地区など6路線が入っていますから豊島区は優遇されたなと思いますね。都市計画道路の完成以外に大地震など大災害の備えになるものはないと思っています。この決定は本当にうれしい」

 ――73号線の整備活動のいきさつ、経過を。

 「昭和59年に池袋西口の芳林堂書店の地図売り場で、池袋西地区に赤線のひいてある地図があった。それが都市計画道路でした。当時の高野区議(現高野区長)に、その話をしたら後日、茜設計に連れて行かれて、斉木勘治さんや斉藤助治さんら西口の主な人たちのそろっているところで、この都市計画道路を完成させることが西口の発展につながるというような話をさせていただきました。それがはじまりですね。 その後、都議になった高野氏の大きな働きで、補助172号線は昨年完成、補助173号線は平成26年度完成に向けて今工事が進んでいるところです。劇場通りの延長である73号線が残されていました。昭和21年に戦災復興として計画された、この73号線の完成に向けてこれまで活動してきたわけです。この池袋本町を抜ける道路の完成が、巨大ターミナルを有する池袋の防災面からも必要不可欠な道路でした。3・11以来ますますその思いは強くなりました」

 ――これが効いたのではという活動は。

 「この4月に池袋と池袋本町の町会長、区議それに齊木観光協会長、三宅西商連会長らがそろって都の都市整備局長に73号線の早期着工を求めて直接、要望書を提出しましたが、そのとき豊島区選出の長橋、矢島、泉谷の3都議が付き添って、応援してくれました。これも大きな力となったとおもいます。とくに長橋都議の働きは大きかったのではと思いますね。都庁の人は、都議の考え、地元の考えというのを重視しますから、そのとき十数人の出席者が一人ずつ意見を述べる機会があったというのも良かったですね。それがこの決定につながったと思います」

 ――将来の見通しは。

 「セーフコミュニティと区長が唱えていますが、都市計画道路がこれだけ完備してくるとなると、安全安心の街づくりは大きく進みますね。幅20メートルの新しい道路ができれば、おのずと街づくりはその道路にあわせて進んでいきます。延焼遮断帯としての機能を備えた建物が建ち並び街は変わりますよ。高密都市・豊島にとってまさに画期的なこと。10年後が楽しみ、せいぜい節制して、完成まで見届けないといけませんね」


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