2012年7月

第2951号 2012年7月18日号


都市計画道路7路線整備
 池袋本町の石川実氏に聞く


 これまで何十年にもわたってほったらかし状態だった豊島区内の都市計画道路が東京都の木密地域不燃化プロジェクトに選定され、今後10年で整備されるという発表をうけて地元も行政もにわかに活況を呈している。整備されるのは池袋本町を突き抜ける補助73号線など7路線=別項=で、幅16メートルから20メートルの新しい道路となる。豊島区の街づくりが大きく前進するこの朗報をうけて区では9月からそれぞれの地域で沿道街づくりをすすめるための説明会など計画している。前回の池袋西口地区開発委員長の星明良氏に続いて、池袋本町で73号線の計画地にお住いの石川実氏に今回の決定についての感想、思いなどうかがった。石川氏は地元で町会長、商店会長を長年にわたって務め、現在は豊島区商店連合会事務局長として活躍している。

 ――今回の決定について。

 「平成11年に当時の小倉秀雄区議、原田太吉区議らが中心となって補助73号線沿道地区まちづくりの会を立ち上げて整備促進をすすめてきましたが、本町地区の町会でも関心のうすかったところも多かったですね。そのせいか活動は盛り上がらなかった。ところが昨年の大震災以来、皆さん注目するようになってきたところです。今回、西口の星さんや長橋都議のお骨折りもあり、4月に本町地区の8町会長全員がそろって東京都へ要望書を提出するなどした結果が今回の決定につながったものと喜んでおります。地元の矢島都議も体調さえよければもっともっと活躍できたと思いますよ」。

 ――石川さんの自宅は計画地に入っていますよね。

 「そうずっと住み続けています。リホームや建て替えが必要でもいつどうなるのかわからない状態ですから安心して住んでいられませんよ。計画に入っている人たちはみな同じ思い、ヘビの生殺しが何十年にわたって続いてきたわけです。そのせいでこれまで街の開発が進まず見た目もどんどん寂れたようになってきていました。戦後からいつかはやるけど、いつやるかということは全くわかりませんでしたから、今回の決定には本当に感謝しています。待ちくたびれて亡くなった方もいらっしゃいますから複雑な思いもあります」。

 ――他地区については。

 「豊島区内の7路線が今回の計画に入っているということですが、どの地区も思いは同じだと思いますよ。希望が持てます。計画は前から決まっているわけですから、実行に移るのを早く見たいですね。これから10年で整備を完了するというのは、実際には大変なご苦労がまだまだあると思いますが地元としての協力は惜しまないつもりです」。

 ――これからの池袋本町地区について。

 「池袋本町地区は消防車が入れないとか、逃げ場がないとか、災害に関してはまるで無防備な街として名が通っていましたから、うれしいですね。今回の決定はまだまだ地元に知れ渡っていないようなので、盛り上がってくるのはこれからでしょう。変わってゆく街を見守ってゆくのが楽しみですね。それにしても永い年月がかかりましたね」。

 今回選定された豊島区内の7路線は次のとおり。

 ▽南長崎5丁目から6丁目「補助第26号線」(280メートル)、▽千早4丁目から要町3丁目「補助第26号線」(430メートル)、▽西池袋4丁目から長崎5丁目「補助第172号線」(1620メートル)、▽南池袋2丁目から4丁目「補助第81号線」(260メートル)、▽池袋4丁目から板橋1丁目「補助第73号線」(1070メートル)、▽上池袋3丁目から大山金井町「補助第82号線」(1170メートル)、▽巣鴨4丁目から西ヶ原1丁目「補助第81号線」(1280メートル)


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