2012年7月

第2952号 2012年7月25日号


地域と会員企業の発展に全力
 都市計画道路7路線整備
 鈴木東商豊島支部会長に聞く


 東京都が木密地域不燃化10年プロジェクトとして池袋本町、南長崎、長崎、南池袋、巣鴨、要町など豊島区内の都市計画道路7路線を認定、今後10年での整備を発表した=既報=。これをうけて、区内産業界もこの朗報に大歓迎、にわかに活気づいている。今回は東京商工会議所豊島支部の鈴木正美会長にお話を伺った。

 ――まずは整備決定の報をうけての率直な思いを。

 「この都市計画道路7路線の今後10年での整備決定は素晴らしい経済効果があります。防災面での環境整備ができるのはもちろんですが、大きなビジネスチャンスでもあります。経済面で建設業だけではなくあらゆる業種に大きな波及効果が期待できると思います。また会員企業活性化のためにもそうなるように東京商工会議所豊島支部あげて取り組んでゆきます」。

 ――木密地域については。

 「豊島区は木造密集地がたくさんあります。あの3・11のような大災害があれば、怖いのは火災です。そのためには一刻も早く道路整備をすすめ、あわせて木造密集地の解消をやっていかなければ、区民の安全安心は守ってゆけません」。

 ――これまで東商としての取り組みは。

 「我われ東商豊島支部では、これまで渡辺輝前会長時代から木造密集地域解消の陳情をしてきましたが、今回それが実現に向けて大きく前進したと大変喜んでいます。これまでもいくつかの道路の整備は実現していますが、今回のように一挙に、7路線が決定したということは、正直言って驚いております。今後とも東商は、この路線の整備とともに木造密集地の解消に地域の皆さんと力をあわせて実現してゆきたいと考えています」。

 ――活動目的の一つだったのですね。

 「東商豊島支部は長年にわたり道路整備、環境整備について毎年、東京都に陳情し続けています。豊島区最大の総合経済団体として地域から信頼されるために、そういう地道な活動をやっているんですが、皆さんにはあまり知られていないようなのが残念です」。

 ――決定をうけてこれからの活動は。

 「事業決定をしましたから、これからは我われの会員企業に少しでも仕事が来るように、努力していきます。東商豊島支部あげて、私が先頭に立って頑張らないといけないと思っています。行政とともに地場産業が活性化できる手法を取り入れながら、やってゆきたいですね。特定の企業が特定の仕事をもらったというのではなくて、地域をあげて参加協力して、会員企業に仕事が回るようにあってほしいですね。豊島区のため、また会員企業のため、東商は頑張りますよ。これからは正副会長会が中心になって、我われ東商がどのように参加協力できるかを考え、行政に働きかけをしてゆきます。地域団体として地域の中で会員皆さんが幸せを勝ち取れるようにためにどのようにして木密地域を解消して環境整備をしてゆくが、そこが大事だと私は思っております」。

 ――木密地域はほかにも。

 「総合特区をうまく利用してまだまだ7路線以外にも木造密集地はいっぱいありますから、そこにも日を当てて、ひとつひとつ堅実に解消していくようにという努力も忘れてはいけないと思います。その時は都市計画の見直しも考えていただきたい。たとえばかつて公害の問題で郊外に移転してしまった印刷業界は地元に戻ってきたいという声が強い。いまは技術が進んでいますからそういうことも、きちんと都市計画の中に入れて。豊島区の産業が地場で育っていくような方向に待っていってほしい」。

 ――この決定によって豊島区の将来は、また東商豊島支部の気構えを。

 「今回の整備決定が豊島区の産業の育成のための大きなきっかけになると思いますし、そうであらねばならないと思います。産業が元気でなければ、街はよくならない。産業が活性化すれば商店も潤うし、住民も安心できる地域になりますよ。活力ある社会づくりこそセーフコミュニティの原点であると思います。私は豊島区制施行80周年記念事業の実行委員長を務めていますが、この80周年は豊島区の安全安心、セーフコミュニティにスタートの年、その年に木密地域解消のための7路線整備が決定したことはとても意義深いことと思います。区民の皆さんが真剣に意見を交わしながら豊島区の明るい将来、またそれぞれの幸せのために力を結集してゆかなければいけないと考えます。そのためには我われ東商豊島支部は『全員参加、全員行動』掲げて全力で取り組んでいきます」。

 今回選定された豊島区内の7路線は次のとおり。

  ▽南長崎5丁目から6丁目「補助第26号線」(280メートル)、▽千早4丁目から要町3丁目「補助第26号線」(430メートル)、▽西池袋4丁目から長崎5丁目「補助第172号線」(1620メートル)、▽南池袋2丁目から4丁目「補助第81号線」(260メートル)、▽池袋4丁目から板橋1丁目「補助第73号線」(1070メートル)、▽上池袋3丁目から大山金井町「補助第82号線」(1170メートル)、▽巣鴨4丁目から西ヶ原1丁目「補助第81号線」(1280メートル)


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