2012年11月

第2969号 2012年11月28日号


3千人参加で対策訓練
 池袋周辺帰宅困難者


 豊島区は11月20日、池袋駅周辺で大地震の発生を想定した帰宅困難者対策訓練を実施し、約3千人が参加した。訓練の目的は、豊島区帰宅困難者対策計画の取り組みの検証、住民への災害情報伝達手段の多様化実証実験の実施、区と池袋駅周辺混乱防止対策協議会の役割分担及び機能の検証、首都直下地震帰宅困難者等対策協議会が示したガイドラインに基づく取り組みの実施である。

 訓練は、午後2時に東京湾北部を震源とした首都直下地震が発生し区内の震度は6弱、鉄道等の公共交通機関の運行が停止し、池袋駅周辺に多くの滞留者が発生したことを想定。滞留者に対して様々な災害情報伝達手段により情報提供を行い、「滞留者の帰宅抑制」から「一時滞在施設の確保と安全な移動」、「帰宅困難者受け入れによる一時滞在施設の運営訓練」そして「帰宅支援」へとつなげた。

 今回の訓練では、総務省消防庁の実証実験の対象となっている「防災情報伝達制御システム」を活用し、住民への災害情報伝達手段の多様化実証実験が行われた。同システムは、最少の人数で最大の人数に情報伝達を行うもの。午後2時30分にシステムを活用し、緊急速報メール<注1>、デジタルサイネージ、SNS、区ホームページ、CATVなどで一斉に一時滞在施設などの情報提供を行った。

 情報提供を受けた帰宅困難者約700名は、一時滞在施設となった池袋駅東口側の「第一イン池袋」、「帝京平成大学」、池袋駅西口側の「ホテルメトロポリタン」、「東京芸術劇場」及び池袋駅構内の「オレンジロード」の5か所に移動し仮宿泊訓練や給食訓練などを行った。

 今回の実証実験はデモ機による一部機能の実験であり、来年にはシステム完成後の試験を改めて行う予定。今後、訓練参加者へのアンケート調査を通じて多様化の有効性を確認する。

 また、午前中には、西武池袋本店、東武百貨店において、開店前にそれぞれ1,200名ほどが参加して、利用者保護及び従業員の一斉帰宅抑制訓練も行われた。ホテルメトロポリタンでも、午後2時から100人ほどが参加して同様の訓練が行われた。


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