2012年12月

第2970号 2012年12月5日号


世界が認める安全安心都市
 アジア地域セーフコミュニティ会議


 地域社会の安全・安心の向上に向けた取り組みを海外の専門家を交えて議論する国際会議「第6回アジア地域セーフコミュニティ会議」が11月28日から30日まで、池袋で開催された。日本国内での開催は初めて。海外より22か国160人、国内他都市からも100人が参加した。主催は豊島区、長野県箕輪町、長野県小諸市、豊島区セーフコミュニティ推進協議会ほか。

 28日は池袋西口の東京芸術劇場でセーフコミュニティ会議開会式にあわせて、豊島区セーフコミュニティ認証式が行われた。豊島区は、平成22年2月から、WHO(世界保健機関)セーフコミュニティ協働センターが推進するセーフコミュニティの認証取得を目指し取り組んできた。セーフコミュニティとは、「けがや事故等は、決して偶然の結果ではなく、原因を究明することで予防できる」という考え方のもと、地域のコミュニティや絆を広げながら、生活の安全と健康の質を高めていくまちづくり活動。同協働センターでは、一定の基準を満たし、将来にわたって予防活動を継続していく能力を持つ都市を「セーフコミュニティ」として認証している。

 豊島区は、東京では初、日本全国でも5都市目の認証となる。全世界では296都市目の認証となる。

 式典では、同協働センター代表のレイフ・スヴァンストローム氏が「セーフコミュニティの歴史と展望」と題した記念講演を行った。その後、2,000名を超える参加者の前で、同氏からセーフコミュニティの認定盾が高野之夫豊島区長に授与され、豊島区が正式にセーフコミュニティのメンバーの一員となった。さらに、より安全な教育環境づくりに取り組む学校に与えられる国際認証のインターナショナルセーフスクールの認証を昨日受けた朋有小学校の5・6年生による認証報告も行われた。本区のような高密都市におけるインターナショナルセーフスクールとセーフコミュニティのダブル受賞は画期的なこと。式典には樋口建史警視総監も訪れ、セーフコミュニティ活動への期待を込めた祝辞が述べられた。

高野区長は「セーフコミュニティの一員に迎えられることは誇りであり、今後のさらなる安全・安心なまちづくりの原動力になる」と認証取得の喜びを語った。

 また、今回の認証取得にあわせ、豊島区は台湾台北市文山区(ウェンシャンク)とセーフコミュニティ友好都市協定を締結。同区もセーフコミュニティの認証を受けており、豊島区はセーフコミュニティの認証取得への取り組みの際に同区を区民とともに視察している。また、今年9月には同区関係者も豊島区を訪れ、セーフコミュニティを介した交流を進めてきた。協定では、「友好関係のもと安全なまちづくりに取り組み、セーフコミュニティ活動を国内外に広めていく」としている。友好都市協定締結は28日夜、池袋西口のホテルメトロポリタンで開催されたアジア会議歓迎祝賀会の席で行われた。

 29日、30日は、会場をサンシャインシティ・カンファレンスルームに移し、基調講演や総勢100人が発表を行う分科会が開催された。分科会は「学校の安全」、「子どもの安全」、「交通の安全」などの11テーマで行われ、豊島区からは12名、うち9名が実際に地域で活動している区民の方が発表。さらに、セーフコミュニティセミナー、セーフスクールセミナーも開催され、安全なまちづくりに向けて地域力を高めるための議論が分野を超えて繰り広げられた。


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