2012年12月

第2970号 2012年12月5日号


衆議院選挙戦スタート
 東京10区に4氏立候補


 政治家には期待しないーーと言ってしまえばそれまでだが、第46回衆議院議員総選挙が4日に告示、16日の投開票に向けて12日間の選挙戦に入った。3年ぶりに政権奪還を目指す自民・公明両党、政権継続を訴える民主党、今選挙のキーワードとなっている第三極の日本未来の党、日本維新の会など現行制度では過去最高の12党が入り乱れての選挙戦となっている。有権者の関心は高いが、過去の選挙と違ってマスコミなどに踊らされず見方が冷静、じっくりと見定めているといった感がある。

 ここ東京都第10区(豊島区と練馬区の一部)には、日本共産党新人の今秀子氏(64=政党役員)、民主党前職のえばた貴子氏(52政党役員)、自由民主党前職の小池ゆりこ氏(60=選挙区支部長)、日本未来の党新人のたがや亮氏(44=会社社長)が1議席を争って立候補して明日の日本の姿を訴えている。華やかな他選挙区と違い、今回は面白みに欠ける選挙という声もある。

 各候補の選挙事務所は次のとおり。

 ▽小池ゆりこ事務所=西池袋1-19-17のとやビル=電話3987-2468

 ▽えばた貴子事務所=池袋2-18-2光洋ビル=電話5953-5740

 ▽今秀子事務所=要町3-59-2=電話5917-2108

 ▽たがや亮事務所=西池袋1-17-7池袋ルミエールビル=電話5956-9311

 今回の選挙の争点として、消費税増税、TPP、反原発があげられて連日、各党代表らによるテレビ討論などが繰り広げられてきたが、結局日本の将来のための意見集約には至らず、どの党も勝手な意見を主張し続けるだけで選挙に勝つための「ための争点」としか有権者の目には映らなかったのではないか。 いいことをするにはまず勝ち抜かなくてはならない、という論理の代表もいたが、その前にまず国民、有権者を説得、納得させることが第一義ではないか。有権者は愚かではない。いま必要なことは、判断材料となる情報の開示、共有である。与野党の国会議員、官僚の持っている情報を有権者にオープンにして選挙に臨んでみてはどうだ。

 これまで選挙では少し前まで候補者個人を選ぶという選択があったが、ここのところ党の力が強化されて党に逆らうと選挙に出ることも、勝ち抜くことも困難になった。かつて自分党といわれ個性たっぷりの人材がいた自民党もいまはない。刺客や落下傘という言葉も当たり前になった。政党の力を強めている300億円を超す政党助成金の制度は国民の利益になっているのだろうか。

 当選するための離合集散が、選挙後に政権を取るためだけの野合にならないことを期待するが、与党になることが目的のところが目につくのが残念である。ともあれ日本は内も外も未曾有の危機的状況にあるということは疑う余地もない。ベストではなくてもベターな選択であってほしい。衆議院選挙の陰になってまったくと言っていいほど話題にもならなくなっている東京都知事選挙も16日が投開票である。


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