豊島区教育のあり方 能代市と教育連携締結
豊島区教育委員会主催の「学力向上シンポジウム」が1月19日、東池袋の豊島公会堂で開かれ、これからの豊島区における教育の在り方について考えようと、教育関係者や区民らおよそ550名が集まった。
席上、全国学力学習状況調査で4年連続トップの秋田県の中でも上位の能代市と豊島区の間で「教育連携締結式」が行われ、さらなる学力の向上を目指すため互いに協力していくことを誓い、齊藤滋宣能代市長、須藤幸紀能代市教育委員会教育長、高野豊島区長、三田豊島区教育委員会教育長が協定書に署名した。なお、自治体間で「教育」をテーマにした連携は例がなく、全国初。
豊島区では、平成22年3月に策定した「教育ビジョン2010」の最重要課題に「学力向上」を掲げ、これまでに独自の学力調査をすべての公立小・中学校において小学校3年生から中学校3年生まで継続して実施。実施結果から作成した「授業改善プラン」に沿った指導を行い、児童・生徒らの学力向上に成果を上げてきた。
能代市との連携は、秋田県が全国学力学習状況調査において常に上位であることに加え、同市からは東日本大震災直後に飲料水の提供を受けたことや、食育の一環として能代市産の米を使った給食を行なっていることなど、さまざまなつながりから始まった。豊島区教育委員会と能代市教育委員会は、平成24年1月の「学力向上フォーラム」や能代市への職員派遣、能代市小・中学校の訪問などの交流を経て、今回の教育連携締結に至った。
今後は、情報交換・交流・訪問等の活動を通じて、双方の優れた取り組みを積極的に学び合っていく。 具体的には、豊島区の学力向上を推進するリーダー育成のため、能代市の学校へ教員を派遣し、授業改善・指導力向上に向けた意見を交換する「教育交流団派遣」事業などを行なう予定。また、能代市の子どもたちが豊島区発の文化に触れる体験や、豊島区の子どもたちが自然に触れる体験、スポーツ交流等を検討する。
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