安全安心の巣鴨地蔵通り 東京消防庁 応急手当奨励団体へ
東京消防庁は、AEDの急速な普及にもかかわらず、その使用法は社会全体に浸透しておらず、心肺停止例に対するAED使用件数、救命率や社会復帰率はそれほど向上していないという現状をうけて、AED普及に積極的な商店街や町会を「応急手当奨励団体」に認定できるよう法令を改正、最初のモデル地域として「巣鴨地蔵通り商店街」と個々の「加盟店舗」を指定した。
それをうけて「応急手当奨励商店街」「応急手当奨励事業所」認定するための取り組みが始まり、4月17日に地元・とげぬき地蔵尊高岩寺でモデル指定後、初めての「AED講習会」が開催された。
当日は、巣鴨地域のAED普及に指導的役割を果たしている高岩寺(来馬明規住職・医師)と日本医大心肺蘇生フォーラムが全面協力。5人の東京消防庁認定員が見守る中、医師・看護師ら18人の指導員が同商店街27店舗40人の受講生に対し心臓マッサージ、AEDや重症アレルギー治療薬 エピペンの使用法、窒息の解除法などをマンツーマンで指導した。全員が合格し東京消防庁と日本医大からそれぞれ認定証、修了証が手渡された。
9月8日には安全安心の商店街のアピールもふくめて同商店街で「2013東京消防庁救急シンポジウム」が企画され、認定証の授与式、同庁音楽隊コンサートや「すがもん」「キュータ」のパレードなどが予定されている。同商店街はこの日までに約200店舗中60店舗以上の認定証取得が求められており、今後も講習会が開かれる。
「商店街各店舗の休日や営業時間に配慮して複数回の講習を設定中で大忙しです」と来馬住職。高岩寺・日本医大は2007年から巣鴨地域で9回の講習会を開催し延べ約300人にAEDの使用法を伝えているが9月までに60店舗以上の講習会実施はやりがいがありそうだ。
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