80周年事業を振り返って 鈴木正美実行委員長に聞く
豊島区あげて取り組んだ「豊島区制施行80周年記念事業」は3月に終了、豊島区はまた次なる未来に向けて新たなスタートを切った。この1年にわたり、二百数十の事業の取りまとめ役として実行委員長を務めた東京商工会議所豊島支部会長の鈴木正美氏にお話を伺った。
――1年間重責お疲れ様でした。
「正直終わってほっとしているところです。セクター方式で実行委員会を立ち上げ、幹事会、ワーキングなどで民間の意見を吸い上げて、行政と話し合いながら進めてきたことが、この好結果につながったと思っています」
――記念事業の総規模はどのくらいに。
「全部で258事業、それに集まった人数は延べ280万人となりました。当初の想定を超えた数字で、今回の成功は豊島区民にとって誇りですし、我われ実行委員会としても、ひとつの自信になったと思います」
――「オールとしま」だったということですか。
「区制70周年の時は、東商は青年部を立ち上げた時でその青年部による『夢サポート事業』で協力したくらいでしたから、今回とは大違い。80周年は官民あげて実施できたということに大きな意義があると思います」
――とくに注目した事業は。
「やはりWHOのセーフコミュニティの国際認証、それにインターナショナルスクールの国際認証が2枚看板でしょう。このことを世界に、日本国中に発信できたということは、豊島区のイメージを相当グレードアップしたとおもいます」
――このことを豊島区の将来にどうつなげる。
「そうですね。この80周年記念事業を総括しながら将来に向けて展望を開かないといけません。東商としても地場産業の育成、豊島区民の福祉、幸せを考えるとき、この平成25年が豊島の未来に向けてのまた新たなスタートになってほしい。そうやって一歩一歩前進していくことがさらに豊島区を発展させることにつながる。過日、実行委員会にたずさわった人たち80人ほどが集い反省会のようなものがありましたが、誰一人最後まで帰らず、街づくりに対する気運が盛り上がり、頼もしい限りでした」
――最後に都市計画道路7路線整備、木密地域解消について。
「これまで働きかけていたことが動き出した。これを地場産業の育成に結び付けていくことが、豊島区のためになると思います。そのための社会参加をしてゆきたいというのが東商の強い意志です。豊島区内唯一の総合経済団体としての強みを存分に活かして努力します」
――ありがとうございました。
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