2013年9月

第3002号 2013年9月4日号


第25回池袋演劇開幕
 注目は区内中学生のホワイトフェザーズ


 9月1日から第25回池袋演劇祭が開催されている。30日まで。

 豊島区は、池袋を中心に大小の劇場が多くあり、また舞台芸術学院や小劇団等の演劇活動が昔から盛んで、演劇・芸能分野において多くの逸材を輩出してきた。「池袋演劇祭」は、こうした“演劇の街”としての地域性を活かし、地域文化の発展を通じて街のイメージアップと活性化を図る目的で開催される、地域密着型の演劇の祭典。平成元年から毎年9月の1か月間、区内・近隣の各劇場を舞台に多くの劇団が競演する演劇イベントとして定着している。

 また、演劇祭では、一般公募審査員の採点で優秀作品が選定・表彰されることも特色の一つ。25年を迎える今年は、49劇団(19会場)が演劇祭大賞を目指して競い合い、選ばれた100人の審査員により、優秀作品が決定される。特別参加も含めると、57劇団の参加となり、9月は池袋の街が演劇に染まる1か月となる。

 なかでも、公益財団法人としま未来文化財団の主催する演劇ワークショップ「お芝居を創ろう~中学生演劇教室~」から生まれた「ホワイトフェザーズ」は、今回が初の参加。本演劇祭には特別参加として参加するが、9月23日(15時開演、豊島区民センター文化ホール、入場無料)の公演に向けて練習中。「ホワイトフェザーズ」は、演劇経験を問わず区内中学生7名で構成された劇団。劇団青年座研究所の元所長で脚本家・演出家の高木達氏の指導の下、テーマからストーリー創り、台詞や音響・照明・大道具までをもゼロから作り上げる。劇団名も、まだ中学生の自分達が何色にも染まっていない白、さらに何色にでも染められる白をイメージし、これから羽ばたくという希望を込め、中学生達が自ら考えた。

 「ホワイトフェザーズ」は、8月23日にサンシャインシティで行われた「池袋演劇祭前夜祭予告編・CM大会」にも参加。「不法投棄」をテーマに、2分間という短い時間でメッセージを伝えることにチャレンジした。一番手の緊張する舞台でありながら堂々と演じ、他の大人の劇団の大いなる刺激となった。今後は本番に向けての舞台創りを進めていく。講師の高木氏は、「みんな目を輝かせて芝居創りをしています。大人にはない中学生の発想や想像力にあっと驚きますよ。演技力も抜群です」と話した。劇団メンバーは、「お客さんはもちろん、自分達も楽しみながら、演じられればと思う」と本番への意気込みを語り、「本番に向け、さらにグループ力を高めていきたい。是非公演を観に来てほしい」と。

 そのほか、演劇祭開催期間中は各々の劇団が各所で個性豊かな演劇を披露する。詳しくは、プログラムやHP(http://www.ikebukuroengekisai.jp/)で。


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