2013年9月

第3002号 2013年9月4日号


人呼んで「こけ女」
 伝統こけしがブームに


 「伝統こけし」がブームのようだ。さきごろの朝日新聞にも、東北の「伝統こけし」に魅せられる若い女性が増えている。人呼んで「こけ女(じょ)」。素朴で愛くるしい姿に癒やされ、ときには東北へ足を運ぶ。震災の復興支援の影響も、ブームを下支えしている――と大きく取り上げられている。

 伝統こけしと言えば、豊島区では巣鴨・高岩寺が熱心に被災地支援とともに伝統こけしの普及に取り組んでいることが知られている。もちろんもちろん高岩寺のことも次のように取り上げられている。

 「東京・巣鴨の高岩寺でも年に2回、被災地支援の実演会が開かれる。先日にあった会では、5日間で約2400人が訪れた。福島県の土湯温泉で工房を営み、制作実演に招かれた陣野原幸紀(ゆきのり)さん(65)は「震災がきっかけでも、衰退していた伝統こけしに注目が集まるのはうれしい」と喜ぶ」。

 <伝統こけし> 機械で大量生産する「近代こけし」と異なり、ミズキ、イタヤカエデなどの木材を職人がろくろとカンナで手作りする。江戸時代後期、木地師が東北の温泉地で、湯治客や子ども相手に作ったのが起源とされる。顔や形、模様は産地ごとに様々。青森の津軽系、宮城の鳴子系、山形の蔵王系など11系統に分けられる。値段は30センチ大で4千~2万円程度。1920年代ごろに文豪や旦那衆らの間で「第1次こけしブーム」が、60年代ごろに中高年男性を中心に「第2次こけしブーム」が起きたが、近年は下火だった。


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