2013年10月

第3008号 2013年10月16日号


豊島区で本格歌舞伎
 10月25日、豊島公会堂で
 主演は市川弘太郎 豊島区出身


 豊島区で生まれ育った歌舞伎俳優、市川弘太郎氏による初心者でも楽しめる歌舞伎「かぶくものたち池袋」が10月25日に東池袋の豊島公会堂で開催される。

 主演の弘太郎氏は文芸坐の館長だった三浦大四郎氏のお孫さんで、日本舞踊家の林千永氏の甥。2歳の時、スーパー歌舞伎を観て感激、「将来は市川右近さんのような歌舞伎役者になりたい」と宣言。

 歌舞伎の世界は世襲がほとんど、親から子へ芸が引き継がれていくもので、なかなか外から入るのは難しいが、歌舞伎役者のなるという強い思いは消えず、伯母の林千永氏から日本舞踊の手ほどきを受け始め、その後、狂言、鳴り物、常磐津などの稽古ごとに励み、10歳の時に念願の歌舞伎の初舞台に立った。

 そのあと、何回かの舞台をこなしていくようになり、1995年、12歳で市川猿之助(今の市川猿翁)の部屋子として市川弘太郎を名乗り舞台に立ったという経歴を持つ。

 弘太郎氏は、芸歴20年の節目の年となり、自身の勉強のためにも自主公演ができないか考えていたが、「豊島区で歌舞伎公演ができないものか」という青年会議所豊島支部と話がすすみ、「we love Toshima 実行委員会」を立ち上げ、今回の開催に至った。

 「歌舞伎は敷居が高いと思われていますので、今回の公演でその誤解をなくしたい。気持ちを同じくする一門の若手で解りやすく、楽しい舞台を作ります。ぜひたくさんの豊島区民の方々にこの舞台を観ていただきたい」と弘太郎氏。

 当日の演目は「釣女(つりおんな)。「狂言からとったもので、内容は笑って楽しめるコメディーとなっています。どなたにでもわかりやすいので、大人から子供まで楽しんでいただけると思います」。

 演目の前には、弘太郎氏による「歌舞伎の見方」の解説が設けられている。「初めて歌舞伎を観るという方、大歓迎です。ぜひこの機会に歌舞伎にふれ、歌舞伎の楽しさ、素晴らしさを味わってくださり、歌舞伎ファンになってくだされば、これ以上ない喜びです」と弘太郎氏。出演は弘太郎氏のほか市川笑野、市川喜猿、市川喜昇のみなさん。

 公演は昼の部(午後2時開演)と夜の部(午後7時開演)の2回。ともに30分前開場。観劇料は前売り5千円、当日6千円。未就学児も観劇可能。チケットのお問い合わせは同実行委員会(090-2557-3387)まで。


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