小学生が狂言に挑戦 野村万蔵氏指導「よろづ舞台」
能楽師和泉流狂言方の野村萬・万蔵氏が住まう豊島区南長崎に在る「よろづ舞台」(南長崎6丁目)で12人の小学生が狂言に挑戦している。これは狂言師 野村万蔵氏の指導の下、8月から来年1月まで10回にわたり能・狂言の知識習得から実技体験まで幅広く学ぶことができる「としま子ども狂言教室」。今年で3回目となる人気の教室。
10月13日には4回目の稽古。演目の『伊呂波』のセリフを万蔵氏に続いて発声する練習が始まると、よろづ舞台には元気な声が響き渡った。万蔵氏は「昔の言葉なので一つひとつ丁寧に、先生をもっと真似してください」と指導、子どもたちも熱心に取り組んでいた。練習終了後、この教室に昨年参加した子どもたちへの特別練習が始まった。この日は19日に豊島公会堂で開催「民俗芸能inとしま」に出演するための舞台稽古。
としま子ども狂言教室で学ぶ子どもたちの最終目標は、来年1月26日、野村家のよろづ舞台での舞台発表。保護者たちを対象にした発表会で、5か月間10回にわたる稽古の成果を発表する。万蔵氏は「稽古を通して、明晰な発声や背筋の伸びた美しい立ち姿、また教えを受ける際の姿勢や礼儀作法など、日本の伝統的な文化を学び成長した子どもたちの姿をみるのが楽しみ」と語っている。
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