放置自転車 ピーク時の14分の1 ゼロ目指してさらなる対策
放置自転車ゼロを目指して~対策の第2ステージへ~をテーマに高野区長の定例記者会見が11月26日に行われた。
区内の放置自転車は平成11年に14668台あり、全国ワースト10に池袋駅、巣鴨駅の2駅が入っていたが、鉄道事業者の協力による駐輪場の整備や、放置自転車撤去の強化等の積極的な対策を行った結果、平成25年には1039台となりピーク時の14分の1に減少。現在、都内ワースト10に入る区内駅はなくなった。
区が放置自転車対策に本腰を入れたのは、平成17年施行の放置自転車等対策推進税だろう。実際には鉄道事業者の協力が明確化されたとして課税には至らなかったが、その後、放置自転車数や駐輪場整備台数など数値目標を示した自転車総合計画を策定、今年度にその目標をほぼ達成。今後は第2ステージとして、さらなる対策として、放置自転車防止条例を改正し附置義務駐輪場の対象区域の拡大や対象となる施設の用途や規模を見直す議案を今議会に上程、今後も官民一体となって放置自転車ゼロを目指していくとしている。
駐輪場の整備については、来年1月6日に池袋南自転車駐車場(1084台収容、南池袋公園地下)がオープン。これに伴い現在の池袋東口グリーン大通りの路上駐輪場(600台収容)は3月末に廃止になり、その後は池袋の顔ともいえるメインストリートとして緑と賑わいの溢れる空間として整備されることとなる。また大塚駅南口にはJR用地の提供を受けて1000台規模の駐輪場が平成29年3月完成で計画されている。
さらに放置自転車撤去の強化進めるとしている。ちなみに年間の撤去台数は平成24年度40786台となっている。平成11年度は21557台だった。豊島区の撤去料は1台5千円と他区より高め、返還率は約6割という、約半分が引き取りにこない状況。
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