2014年1月

第3018号 2014年1月22日号


新春座談会 としまテレビ
 新しい豊島区へ大転換
 新庁舎建設など開発目白押し


 足立 明けましておめでとうございます。平成26年度の新春座談会を催させていただきます。まずはじめに明日の豊島区の姿ということで高野区長からお話しいただきたい。

 高野 区民待望の新庁舎がいよいよ本年完成に近づいてきたわけで、本当に永い間、色々な知恵を出し合って財政の厳しい中でも区民の皆さまに役立つ庁舎を目指してきたわけで、まさにこの新庁舎の建設が豊島区の明日へ向けての大きなステップになっていく年ではないかと大変期待を込めた年でありまして、次の世代へ誇れる文化、魅力をそなえた新しい豊島区を創りあげる大転換の年である。そんな思いであります。豊島区新庁舎建設の手法はおそらく全国でも初。いろんな思いがあります。まず市街地再開発事業に組み込んで指定地域の方々と組合を作り一緒に街をつくっていく、その中の庁舎ということであり、しかも庁舎の上には分譲マンション430戸をのせるという、この手法というのは豊島区財政が厳しいだけに、知恵を出した成果で、これからの自治体の見本になるのではないかと思っています。売出しと同時に、瞬間的に分譲マンションが売れたという、それはどういうことだろう。もちろん地の利もいいけど、区役所と、区と一緒になって建物が出来ている。安全安心で、まさに豊島区のシンボル、文化、環境そして防災を兼ね備えたものであったからだけで大人気となっただけでなく、新庁舎ができることによってその周辺の木造密集地域、まさの東京都が目指している街づくり不燃化プロジェクトの推進役を担うというように、いくつもいくつもそのようなたくさんの思いを込めた新庁舎。それだけに私は区民のための、区民の利便性をふんだんに、それこそ今まで出来えないようなことをたくさん積み重ねたなかで素晴らしいものを目指しているわけで、必ずや区民の皆さまの期待に応えられるような素晴らしいものになっていかなければいけない。このことが豊島区全体の街を変えていく。庁舎だけが変わるんじゃなくてこれをきっかけに豊島区中いろんな施設がいよいよ、音を立ててというオーバーですが、新庁舎が大改造の先導役となって特別養護老人ホーム、幼稚園、あるいは学校の改築など続きます。いままで大変厳しい財政状況の中でなしえなかったことが今年度に一気に花開く、そういう意味も含めながらまさに豊島区の大改造の時が来た。そういう年と私は認識しております。またそれを区民の皆さまも期待していると思っております。

 足立 高野区長からは区民のための新庁舎、また新しいアイデアいっぱいの新庁舎ということですが、小池先生どうですか。

 小池 やはり一つのランドマーク、シンボルになるわけですよね。そのランドマークに込めた意味というのは、文化芸術の街、そして防災、環境といろんなメッセージを込めた新庁舎になるということ大変期待しております。また区役所という機能を持った部分と、その上が居住区ということで、よく町々に行きますと中心部というのは機能が集積して夜になると人がいなくなるというようなこと多いようですが、そうではなくて、昼夜の人口を変えずに機能がそのまま残るということは素晴らしいことだと思います。あそこをめがけて豊島区に行けばいいというような、まさしくランドマークになることを期待しています。また元環境大臣として言わせていただきますと、環境の分野についても緑のカーテンの部分があったり、豊島の森という屋上庭園もあるし、これ以上ないみたいなてんこ盛りにしたエコのシンボルでもあるという意味でも、大変楽しみ。豊島区全体の価値をあげるというふうにも思っております。世界から見学に来るような、日本の市町村や県の議員さんの視察がきて、こんな街づくりの方法があるんだ、こんな環境づくりがあるんだと、皆さんがこの豊島区に押し掛けることを期待しています。

 竹下 新庁舎におきましては、やはり今まで以上に区民に開かれた、またサービス向上の意味においても、年末年始を除いた土日に開庁しようと検討しているところで今は第一と第三日曜日に開庁しておりますけど、分りにくいとかまだまだ情報がいきわたっていないという中で、今回の取り組みは大きなものではないかなと思っております。とくに福祉分野におきましては高齢化が大変問題になっているなかで、介護の問題などでご家族がいつの土日でも庁舎に来て相談や手続きができるということは大変画期的なことだと思います。そういった意味では区民の皆さまに使い勝手のいい庁舎にするとともに、勤務時間が長くなるということでは区議会でも職員の手当の問題などチェックをしながら無駄使いにならないような形のなかでより良い区民サービスを求めていきたいと思っております。また防災については東日本大震災の教訓を生かして司令塔となる新庁舎でなくてはなりません。そういう意味では土日開庁しているということも帰宅困難者の皆さんにもしっかりと対策ができるという意味においてもこのことは実現していきたいと思います。

 高野 345日開庁になる計画ですよ。

 足立 新庁舎建設に一番熱心だったのは町会連合会でしたね。中村会長、どうぞ。

 中村 今お話ありましたように、区長さんがいろんなご意見あるところを不断の決意で実現したもので、区民との信頼関係そのものでしょう。そういうなかで私ども町会連合会が前に立たせていただいて、お願いして建設をみているわけで、これも安全安心を求めている区民の気持ちの表れだと思っています。いまはただ一日も早く完成することを願っております。私は社会福祉協議会の会長を務めておりますが、一人でも泣いている人がいないようにという精神を地域に浸透させていくようにして福祉に対する協力を区民の皆さまにご理解いただきたい。民生委員さんとかそれぞれのお立場で協力していただいておりますが、一層のご協力をお願い申し上げたいと思います。

 鈴木 新庁舎については高野区長の強いリーダーシップのもとに完成するわけですから、区民の安全を守る防災、また環境整備や文化創造発信の拠点として、この豊島区が未来に向かって大きく変わっていくシンボルとなること大いに期待しております。

 足立 いろいろありましたが出来上がってくると区民の期待の大きさには本当に素晴らしいものがありますね。ここにきて高野区政の推し進めてきた文化政策が生きてきた感があります。商店街もまだまだ大変ですが、新しいものを目指していけば必ず道は開けてくると思っています。こういった変化に対応していく努力を続けていくことが求められています。

 高野 今回いよいよ新庁舎が完成するわけですけど、そうしますと当然、現在の庁舎から移転をする、その庁舎の跡をどう活用していくか。池袋副都心の賑わいの中心していこうと考えてます。ここを有効的な活用をすることによって一段と池袋副都心が輝くようになっていかなければいけない。その中でいま豊島区が目指している文化、あるいは環境、防災、その中でも文化。賑わいのあるところには必ず文化があります。文化のないところには賑わいはない。そういう意味も含めながら新庁舎に移転しても公会堂ホールは残していくということでありますので、いままでの公会堂よりもレベルアップして本当に池袋の賑わいの中心になるような形と、あわせて区民センターも耐震もしてないし、永い建築年数というなかで改築をして新しい公会堂の機能を生かしてホールも作っていきます。新庁舎ができることによって、現在の庁舎跡地の開発、加えて学校の改築、とくに課題である特別養護老人ホームも学校の跡地や旧中央図書館の跡地を活かしてふたつ建築に入っております。学校の改築は急務であります。目白小学校も本年完成であります。つづいて池袋第三小学校、本町の小・中連携校というような、学校の改築も大きなまちづくりの拠点になる。それが豊島区全体が変わっていくことにつながる。80年の豊島区の歴史の中で、いま豊島区はチャンスが到来し、これが大きく豊島区が変わっていくきっかけになる、まさに平成26年ではないかと思っております。勇気を持って豊島区の明日に向かって頑張ってゆきたい。さきほど竹下議長から区民のための庁舎であるとありましたが、まさしく私は区民に役立つ所が「役所」ですから区民の視点に立って庁舎を建設していくと、同時に豊島区全体の発展のきっかけになっていくようにしていきたい。豊島区が大きく変わっていくという思いがあります。もちろん財政上も充分に裏付けを持ってやっていかなければいけないわけで、基金と起債とバランスを取りながら新しい豊島区に向けて歩をすすめていかなければいけない。それには議会、区民、国そして都と緊密な連携をとっていかなければいけない。我われ一自治体ではいくら思っていてもなしえないものがあるので、国、都の力を借りて街づくりをしていかなければいけない。みんなの総合力ですよね。主役である区民の皆さまの声をどう反映してゆくかということです。

 足立 まだまだ区民の皆さまや議会の理解を得なければいけないところもあるでしょうが、辛抱強くやっていただいて、我われも応援する立場になるわけですけど、ますます頑張ってもらいたいところです。(以上前半・平成27年移転予定の新庁舎について。次号、後半は新庁舎移転にともない豊島区が大きな転換を迎える街づくりについて)


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