地域医療に貢献する 豊島区医師会新年会
昨年から新たに開始した0歳児へのB型ワクチンの無料接種事業など地域医療に貢献する豊島区医師会(渡邉伸介会長)の新年祝賀会が1月25日午後、池袋西口のホテルメトロポリタンで、高野区長はじめ日本医師会、都医師会、国、都、区の議員、行政から多数の来賓が出席して行われた。
開会の辞は清水充副会長、乾杯・長村好章議長、閉会の言葉は高橋清輝副会長がつとめた。席上、加藤保さんの白寿など高齢会員の顕彰なども行われた。
豊島区医師会は約430人の医師から構成され、救急医療、休日診療、予防接種、住民健診のほかかかりつけ医推進事業、在宅難病訪問診療事業、介護保険活動、産業医活動、健康スポーツ医活動など行っている。
年頭あいさつに立った渡邉会長は次のように述べている。
「昨年9月より開始した0歳児へのB型ワクチンの無料接種事業は全国初の医師会事業として、各方面からのご質問とご支援をいただきました。事業は順調に進んでおり、豊島区民0歳児の約8割の接種率に届くにいたりました。日本ではワクチン接種で個人を守る個人免疫が主流ですが、本来は全員のワクチン接種によって社会集団を守る集団免疫の概念がより重要であるべきです。定期接種と任意接種の分類は日本独特のもので、一日も早く任意接種をなくし、すべてを定期接種とすべきです」また「B型ワクチン接種は20年前よりWHOにより勧告されてきましたが、アジアでは日本だけが無視しています。日本には約100万人(100人に1人)のB型肝炎ウイルス感染者がいると推測され、小児期に感染したB型肝炎ウイルス感染者の25%は肝硬変、肝がんで死亡するといわれています。本年度も『世界の常識を豊島区の赤ちゃんにも』を合言葉に、豊島区医師会は0歳児へのB型ワクチン無料接種事業を継続いたしましので、ぜひ接種をうけてください」
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