2014年6月

第3036号 2014年6月11日号


課題山積、問題意識もって
 本橋弘隆議長に聞く


 ――議長就任おめでとうございます。これで2期目の議長となります。初めのときと比べての抱負を。

 「二度目ですから、やってみたいことを形にしたいという気持ちを強く持っております。あいさつだけで一年が終わったというようなことは言われたありません。常に問題意識を持って区民のため、議会のために務めていきます」

 ――現在、当面する問題としては何が。

 「少子化と認知症問題を大きな課題としてとらえています。豊島区消滅ということは、日本自体が消滅してしまう可能性があるわけで、実効ある政策を確実に進める必要があります。これまで少子化対策をとってきても出生率は相変わらず低い。目標を持ってそのために何をすべきなのか、女性の希望の持てる施策が必要です。雇用、育児サポート、教育などさまざまな課題があります。即効、特効薬はなかなかありませんが、きめの細かい対策を順序だてて早く確実に実現していかねばなりません。子供を育てる喜びが社会全体の方向になるようなきめの細かい政策の実現です。

 また、認知症の問題も軽視できません。話し相手のある人は認知症になりにくいといわれています。区民ひろばを活用して、若者とお年寄りがともに集い語らう場を作れないか、敬老思想の高い沖縄では認知症が少ないと聞きますが、敬老の気持ちを養う場とできないかと考えています」

 ――議会のあり方としては

「議会は行政の監視機関として、常に刺激を与え続けなければいけません。そのためには、区民が行政にどんな要望を持っているか吸い上げることが重要です。また職員の対応に不満を持っている声も耳にします。こうした細かな区民の声に耳を傾ける姿勢が必要です。

 町会がもっと活用されるべきだと思っています。区民も、もっと地元の町会にアプローチしてほしい。いまは行政が都合よく町会を使っているような形になっていますが、区として町会へのサポート体制をより充実させていくべきでしょう。

 区民の声が届きやすくするためにも議会の存在感を増すよう心がけてゆきます。その一つの試みとして、11月に初めての全開派による議会報告会を開催します。あえて動員はかけずに、関心のある区民にお集まりいただき、直接区民と、自由に意見交換をはかるという集いです。期待して下さい」

 ――いよいよ来年から新庁舎となりますが。

 「新庁舎になったら、その立派な施設にあわせて、職員も区民サービス向上のために能力アップして区民を迎えられる体制を整えることが大切になるでしょう。全日開庁というだけでなく、職員のヤル気を育てるためにも、区民への対応の向上に職員のマイスター制みたいなものを考えてもいいでしょうね」

 ――区民に向けて、新議長としての一言を。

 「人は前向きで、希望の持てるもの、明るさに共感して生きます。来年度から新庁舎ができ、新しい豊島区開発が始まります、区民の希望に花が咲くよう区民各位のご理解ご協力をお願い致します」

 【プロフィール】本橋 弘隆(もとはし ひろたか)。自由民主党。昭和36年11月9日生、52歳。議長、総務委員会委員長、子ども文教委員会委員長、議会運営委員会委員長、清掃工場問題及び交通対策調査特別委員会委員長などを歴任、4期。


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