2014年7月

第3039号 2014年7月09日号


安全安心のいまちづくり 揺ぐ治安
 池袋で相次ぐ事故、事件
 千人集会で区民パワー結束


 セーフコミュニティ国際認証都市、豊島区池袋に激震は走った。6月24日に池袋西口駅前で起きた脱法ドラッグ吸引に起因するとみられる8人が死傷した交通事故、しかもそのドラッグを購入したのが池袋だったという衝撃。7月6日には同じく池袋西口のホテル前のカフェで中国人による発砲事件があり女性が死亡した。

 全国ネットで連日池袋での事件・事故がお茶の間にむけて報道され、住みたいまち第3位の池袋のイメージが崩れている。これまで区民と行政が地道に進めてきた安全安心の街づくりだが、治安こそもっとも住民、来街者からもとめられることになろう。ひと昔前にいわれた「池袋は怖い」に戻らないためにも内外にむけた目に見える対応を早急に求められる。

 7月5日には豊島区内の236団体・114町会・70商店街に参加を呼びかけた「違法ドラッグ・脱法ドラッグ撲滅!豊島区民の集い」が池袋西口駅前広場で開催され、約200団体1,000人が集まり安全安心の街づくりに対する区民に結束を内外にアピールした。

 主催者挨拶で、「違法ドラッグ・脱法ドラッグ撲滅!」豊島区民の集い実行委員会の加藤竹司委員長(池袋西口駅前環境浄化委員会委員長)は「今回の事故は絶対に許せない。このような悲しい事故を二度と起こさせないように、皆で力を合わせ、知恵を出して、池袋、豊島区から脱法ハーブの撲滅を強力に進めていきたい」、高野之夫豊島区長は「違法ドラッグ・脱法ドラッグ撲滅するためには、法の力だけでは足りない。脱法行為を見過ごさない、放置しない、許さないという、地域の意思を結集していくことが、何よりも、撲滅に追いやる大きな力になる。撲滅の第一歩を踏み出そう」と述べた。

 他にも、田村憲久厚生労働大臣、中野良一警視庁組織犯罪対策部長なども会場を訪れ、違法ドラッグ・脱法ドラッグ撲滅や違法薬物に手をださないよう参加者へ訴えた。さらに、国家公安委員長、東京都知事のメッセージも朗読された。

 豊島区では、4日の区議会第2回定例会で、全会一致による議決に基づき「違法ドラッグ・脱法ドラッグ撲滅都市宣言」を行っており、この日も本橋弘隆豊島区議会議長による宣言文読み上げが行われ、会場に訪れた参加者とともに違法ドラッグ・脱法ドラッグ撲滅に向け、共に声をあげ、共に行動することを宣言。外山克己池袋西地区環境浄化委員会委員長による池袋アピール、齊木勝好観光協会長、服部洋司池袋東地区環境浄化推進委員会委員長らも撲滅を訴えた。集い終了後、参加者は横断幕や参加団体のプラカードを掲げ、事故現場や繁華街、約900mを行進し、違法ドラッグ・脱法ドラッグ撲滅をアピールした。


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