女性の暮らしやすい街 初試み「としま100人女子会」
消滅可能性都市対策のキックオフイベント「としま100人女子会」が7月19日午後1時30分から池袋東口の東京信用金庫本店6階会議室(東池袋1-12-5)で開催された。
豊島区では、「日本創成会議」により、23区で唯一消滅可能性自治体に位置づけられたという報道発表を受け、対応策の1つとして、20歳から30歳代の女性が中心となる「としまF1会議」が8月からスタートする。この「としまF1会議」のキックオフイベントとして、「としま100人女子会」を開催。100人もの若い世代の女性が一堂に会し、豊島の未来について意見交換をするのは、初めての試み。20歳以上の女性を100人募るという、大掛かりな募集内容であったが、参加者募集開始後は、申し込みが殺到、すぐに定員に達したという。
企画の肝は、肩肘張らずに参加できる「ワールド・カフェ形式」で行うこと。まさにカフェのような雰囲気で、地元のお菓子や飲み物をつまみながら、オープンに話し合う。そこで生まれた自由な発想から意見を出してもらい、寄せられた声を「としまF1会議」に結び付けていく。参加者同士意見を共有することで、自分たちが暮らし集うまち豊島区について関心を持ち、未来を担う一人であることを意識してもらうきっかけになればという思いも込められている。
参加したのは、豊島区在住・在学・在勤の女性100人。半数以上がF1層を含む20代から30代。自己紹介を終えミニミニ講座義「ほんとはこんなところ!写真と数字で見る豊島区!」で豊島区の基礎データについて学んだ後、各グループで「豊島区についてどう感じているか」、「豊島区に住みたくなるには何があったらいいと思うか」等について、話し合った。
多くのグループで出ていた意見は、「今の豊島区は、住みやすく良いイメージに変わってきている」こと。あるグループでは、「豊島区は地域それぞれに特色がある。また、豊島区のいいところは、いろいろな文化を何でも受け入れるところ。せっかくまちのイメージも良くなってきているので、自分たちで正しい情報を発信していかないと」という力強い意見も出ており、普段参加するイベントやおすすめやスポットなどの情報交換も行われていた。
最後には、グループの意見をまとめ上げたものが発表されたが、豊島区にはいろいろな要素があるという観点から、「欲張り幕の内弁当な豊島区」という斬新なキャッチフレーズも出て、会場が拍手に包まれた。
現在子育て中という豊島区在住の鈴木雅美さん(38歳)は、「このイベントは新聞折り込みの広報で知った。保育やキッズコーナーもあり、参加にあたり配慮されていて大変助かる。住んでいても知らないこともたくさんあると思うので、参加者と交流を図りながら、これを機に区のことを知れたらと思った」と参加のきっかけを話していた。
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