2014年7月

第3041号 2014年7月23日号


仰高小ビオトープ落成
 国土交通大臣賞受賞


 区立仰高小学校(駒込5-1-19)で7月16日、ビオトープ落成式及び見学会が行われた。

 このビオトープは、昨年度、校庭にあった通称・仰高池を新たなビオトープとして企画・提案し、第24回「緑の環境デザイン賞」(都市緑化機構、第一生命主催)において、国土交通大臣賞を受賞したもの。この賞の特色は、既に完成した緑地を選考するのではなく、全国の市民団体・公共団体から緑化プランを公募し、優れた緑化プランを選考したうえで、表彰及び副賞としてビオトープの建造費の資金助成が行なわれること。同校では資金助成を受け、今年3月にビオトープは完成していたが、植栽した植物などが根付くまで養生期間としたため、この日が落成式となった。

 式典は体育館で行われ、全校児童や関係者を前に田淵貢造校長は「ビオトープには100種以上の植物が植えられ、生き物のドラマがいっぱい。興味を持ってのぞいてください」と語った。また、企画・提案に関わった桝野光路PTA会長は「皆さんに環境について考えてもらうために計画しました。狭いけど、緑豊かな、かつての里地里山を呼び戻し、皆さんと命の勉強をしていきたい」とビオトープのコンセプトを児童たちに説明した。児童代表の6年生宮本亮隆さんは「仰高池が緑豊かなビオトープに生まれ変わりました。いつまでも大切にしていきたい」と感謝の気持ちを述べた。

 式典終了後にビオトープを見学した5年生の児童は「緑が増え、普段見られなかった生き物も見られるようになってよかった」と感想を語っていた。

 同校が位置する豊島区駒込は、江戸の頃、園芸の町として栄えた地域。ビオトープは、当時の里山の風景を思い浮かべられるようにと、校庭の一角にある樹齢70年のクスノキを中心に、緑地の象徴として地域性種苗を用いた里地里山ビオトープで、すでにカエルが住みつき、トンボも姿を見せている。 今回のビオトープの建造にはPTAや地域の方も協力。今後も児童と保護者・地域の方が一緒になって植物や昆虫を観察したり、維持管理したりする機会を積極的に設けることで、交流の場としての活用も期待される。


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