2014年9月

第3046号 2014年9月3日号


小学生が選挙体験
 川村学園で初の模擬選挙


 実際の選挙に近い体験を経て、政治や選挙に関心をもつきっかけとしてもらうと区内小学校では初の模擬選挙が8月27日、私立川村学園川村小学校(目白2-22-3)で開催された。主催は豊島区選挙管理委員会。

 模擬選挙には、川村学園川村小学校の6年生24名が、夏休みの体験学習として参加。選挙会場で使用される本物の投票箱や記載台を使用し、テーマを決め、投票から開票までの一連の作業を児童自身で行った。

 選挙のテーマは、「好きな教科」。候補者は、教科を擬人化した「算数数也」「国語太一」「社会雅人」「石川理科」の4名。児童は、各候補者のスローガンを踏まえ、自分の好きな教科へ投票した。投票終了後は、開票作業の体験までをも行ない、開票結果を公表。開票管理者より、得票数は「社会雅人」12票、「石川理科」10票、「算数数也」2票、「国語太一」0票と発表され、投票総数24票のうち12票を獲得した「社会雅人」が当選となった。

 その他、「選挙で投票できるのは何歳から」「税金を納めていない人は投票できるか」など、選挙のいろはを盛り込んだ全9問の2択クイズや、どうして投票が大切なのかを分かりやすく解説した講義も行われ、児童は真剣に耳を傾けていた。

 小学校の投票管理者を務めた加藤璃子さんは「選挙は、難しい、堅いという印象があったが、皆で模擬選挙を体験することにより、選挙の仕組みを理解することができた。自分が20歳になったら、選挙に行きたいと思う」と感想を語った。

 選挙管理委員会事務局がこの事業を実施したきっかけは、近年全国的な課題となっている、「若年層の投票率の低さ」にある。平成25年7月21日に執行された参議院議員選挙では、全国では、全体の投票率52.61%に対し、20~29歳の投票率は33.37%。豊島区でも20~29歳の投票率は、同程度の35.32%と、若者への啓発が必要な状況になっている。

 こうした状況を踏まえ、若年層への啓発の一環として、将来の有権者である児童・生徒を対象に、模擬投票や出前授業の実施に応じてくれる学校を募集。選挙の流れやルールを学ぶ機会として、協力を呼びかけていた。


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