2014年12月

第3058号 2014年12月10日号


豊島区も自民、小池優勢
 14日は政権選択、衆院選投票日


 国民が政権選択できる唯一の手段、機会である衆院選挙の投票日まであと数日と迫った。豊島区(練馬の一部含む)の第10選挙区には小池ゆりこ(62歳、前、自民党公認、公明党推薦)、えばた貴子(54歳、元、民主党公認)、たがや亮(46歳、新、生活の党公認)、今秀子(66歳、新、共産党公認)、神谷ちづ子(61歳、新、次世代の党公認)の5氏が名乗りを上げ、各々各党の主張を前面に掲げて選挙戦終盤をむかえようとしている。

 いわゆる風が吹かない衆院選は久しぶり、マスコミにも左右されずにじっくりと各党の公約、主張を見比べて将来を見据えての選択が望まれる。この機会に日本の政治や選挙制度そのものを考えるいい機会であるととらえている有権者もいる。

 ここ10区での状況は「与党自民300を超す勢い」「小選挙区、比例区とも自民圧勝」とマスコミで報じられているような状況でここまできている。もともと解散の理由や争点のはっきりしない今回の衆院選挙。くわえてマスコミの与党圧勝の予測発表が早すぎて主役であるはずの有権者の関心が全くといっていいほどそがれてしまった。

 いまさら判官びいきだの、勝ち馬に乗るだのと解説されても、この状況はどうしようもない。1強の自民党に対しいて、まとまることもできず、争点を創り得なかった野党自身の問題でもあろう。この10区でも全く同じ状況であるが、考えるべきは明日の日本のための政策で、各党の勝ち負けが本筋ではないことを忘れてはならない。

 自民公認、公明推薦の小池ゆりこ候補の選挙事務所には「油断大敵」が大書され、たくさんの推薦状が張り出されている。区議や地元の応援者がひっきりなしに駆けつけて活気づく。前回同様、地元の組織力をフルに生かした選挙戦は、いまだ道半ばのアベノミクスの継続推進の訴えがしっかりとどいているようだ。

 民主公認のえばた貴子候補は前回の落選後、すぐに地元の意見集約に力を注いできたこともあり、個人的な支持者は広がってきているが、急な選挙ではまだまだ準備不足の感は否めない。辻々で街頭に立ち、安倍政権の問題点をあげて支持を訴えているが、支持基盤の弱い今の民主で、無党派層を動かすところまではいっていない。

 元気なのは、共産党公認の今秀子候補。野党で唯一票を伸ばす勢いがある。「共産が票を伸ばせば社会が変わる」と、最近の選挙での共産党の好調さそのままのようだ。

 生活の党公認のたがや亮候補は、若さと前回落選後から2年間の地元活動をもとに生活の党の政策を訴えている。選挙2回目で協力者もまとまっているが、地元への浸透はまだ。

 次世代の党公認の神谷ちづ子候補は、あきらかに準備不足。外国暮らし経験と、エッセリストというユニークな経歴だが、いかにも急すぎ。

 党選択が問われる政権選択の衆院選、14日の投票前に一度は各選挙事務所に出向いて公約、資料を見比べてみてはいかが。選挙後に公約通りの活動をしているか、各党、候補を見守ることも大切なことをお忘れなく。その評価を次の選挙につなげよう。

 ▽小池ゆりこ選挙事務所=西池袋1-19-7 のとやビル6階
 ▽えばた貴子選挙事務所=池袋2-18-2 光洋ビル
 ▽今秀子選挙事務所=要町3-59-2
 ▽たがや亮選挙事務所=東池袋1-39-6
 ▽神谷ちづ子選挙事務所=南長崎6-25-14


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