椎名町駅前すずらん通り 福祉のまちづくりで 都知事から感謝状
東京都から椎名町駅前すずらん通り商店会に、障害者の就労実習の受け入れ活動に対し、「福祉のまちづくり功労者に対する知事感謝状」が贈呈された。
東京都の福祉のまちづくりの推進について顕著な功績のあった個人、または団体に贈呈されるもの。平成14年度から開始し、対象は、①高齢者や障害者等の自立とあらゆる分野への活動参加についての「普及・推進のための活動等」、②建築物・交通機関・道路・公園等のバリアフリー化等の「施設の整備」、③福祉用具、日常生活物品、機器の開発・研究・企画の標準化などの「製品の開発等」、④福祉のまちづくりに関する調査・学習・活動等の「小・中・高校生等による取組」の4部門。今年度は、4件について表彰があったが、椎名町駅前すずらん通り商店会は、その中の1団体として、「普及・推進のための活動等」の部門で表彰された。
椎名町駅前すずらん通り商店会では、平成23年1月より、短時間の継続的な就労の場として、商店街で清掃実習の受け入れを行っている。
実習では、実習生2名とジョブコーチとしての施設職員1名を1組として、週に1~2回、1時間を目途に商店街及び隣接地域の道路を清掃している。現在は、豊島区立目白福祉作業所、あおぞら、地域活動支援センターフレンド、このはの家の計4か所の施設利用者が実習に参加。この就労実習を通じて、商店街の方と実習生の間に繋がりができ、地域における障害者理解が促進されただけでなく、実習生の中には就職先が決まるなど、障害者の社会参加のきっかけとなっている。また、本取り組みが波及し、近隣商店街でも実習が開始。障害者の就労支援の輪が広がりを見せている。
今後は、清掃実習だけではなく、店舗内での短時間業務や商店会のお祭りの出店ブースでの販売など、実習生と地域住民の顔の見える関係性をさらに深めていく。また、引き続き隣接する他の商店会にも実習受け入れへの声掛けや、実習場所拡大を進めていきたいとのこと。
椎名町駅前すずらん通り商店会長の佐藤紀英さんは、「清掃実習も4年目を迎え、実習の受け入れは近隣商店会へも広がっています。今後は、店舗内での実習の場を増やしていければと考えています」と話している。
»» BACK
|