懐かしい道具体験も 郷土資料館「冬の収蔵資料展」
昔の暮らし――。
「私たちの毎日の暮らしは、日に日に便利になっています。スイッチひとつであかりがともり、エアコンやヒーターが動いて部屋が暖まり、温かいごはんが炊けます。
急に必要なものがあった場合、それがたとえ夜中でも、24時間営業のコンビニエンスストアやスーパーマーケットに行けば入手できます。豊島区をはじめとする都市部ではごく当たり前の日常風景ですが、今から50~60年前に生活していた人たちは、どのような生活道具を使い、どのような暮らしをしていたのでしょうか?
ここに展示した生活道具の大部分は、1950~80年代もしくはそれ以前に、豊島区に居住された方々が実際に使っていたものです。
むかしのくらしの延長線上に現在の私たちのくらしがあります。展示した資料には、当時これらを使っていた人たちの思いが込められているとともに、将来の製品開発のヒントも隠されているのです」(区立郷土資料館HPの解説より)。
池袋西口の豊島区立郷土資料館で冬の収蔵資料展が開催中、唐箕(とうみ・農機具)や大八車、氷を使う冷蔵庫、昭和30年代の家財など年配者には懐かしい品々が展示され、訪れる人を喜ばせている。3月31日まで。
3月29日(日曜日)14時から15時には今回の収蔵資料展開催時に入手した手廻し蓄音機で、同館所蔵のSP盤レコードを聴き、あわせて、希望者には蓄音機のゼンマイを巻くなどの操作を体験するイベントがある。講師は秋山伸一氏(郷土資料館学芸員)。予約・参加費無料、当日直接展示室に集合。
3月27日(火曜日)13時30分から15時には、かつての豊島区長崎地域を舞台として考案された紙芝居「ちいさい桶」の制作経緯やエピソードを紹介し、あわせて紙芝居の上演がある。講師は高山訓江氏(千早図書館友の会会長)、福岡直子氏(郷土資料館学芸員)。予約・参加費無料、当日展示室に集合。
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