2015年3月

第3070号 2015年3月18日号


池部九郎さん大賞候補に
 池袋トキワ通りの「越後屋」さん
 ミライショウセツ大賞
 「LOST ~風のうたがきこえる~」


 ペンネーム「池部九郎」。「いけぶくろう」?、池袋に関係がある作家?そうこの池袋出身の池部九郎(いけべくろう)さんが少年少女の切ない恋愛と夢を描いた小説「LOST ~風のうたがきこえる~上」(イラスト:咲良ゆき、ファミ通文庫・570円税別)がこのほど新人作家対象の「ミライショウセツ大賞優秀賞」を受賞、2月末に書籍化されて発売された。本名・星太郎(45)、池袋西地区開発委員長また豊島区商店街連同会副会長である星明良さんの長男であることからも話題になっている。

 「ミライショウセツ大賞」とはエイベックス・ピクチャーズ株式会社、グリー株式会社、サミー株式会社、ピクシブ株式会社、株式会社KADOKAWA エンターブレイン ブランドカンパニーの5社が、将来・未来のエンターテインメント業界を担うクリエイターと作品を応援するプロジェクトで、昨年から6月末まで5期に分けて開催している。

 池部さんの作品はその書籍の第1弾として堂々の発売となった。こんご大賞候補作品が随時書籍化され10月ごろに大賞が決まる。大賞には100万円の賞金とアニメ化、または映画化となる。池部さんの同下巻は3月30日に発売される予定となっている。

 今回の受賞にあたっては「読んでいる最中、何度も心を動かされました。そして、読後の余韻に浸っている中で、作中の情景が映像と音を伴ってよみがえる――。小説を起点に、アニメ、映画、ゲームなど、様々なメディアへの発展を見据えた、ミライショウセツ大賞にふさわしい作品でした」と評されている。

 池部さんは中学の時に将来は映画・アニメ関係にすすむと決意、それに向かって高校では漫画研究会、大学では映画研究会に属して志しを追い続け、卒業後はアニメ、ゲーム、映画のシナリオ作家としてメジャーを目指していたが、36歳の時に挫折。いったんは筆をおいたが、2年後の目の難病発症を期に再び小説というジャンルで執筆活動を再開。朝6時半からの家業豆腐店「越後屋」を続けながら執筆をつづけ、3年がかりで書き終えた初めての長編小説で今回の受賞となった。  


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