巣鴨の秋は“菊の道” 第23回すがも中山道菊まつり
巣鴨の秋の風物詩「第23回すがも中山道菊まつり」が11月6日から江戸六地蔵尊・眞性寺、とげぬき地蔵尊・高岩寺の両境内と大正大学さざえ堂広場の各会場で開催され、各会場の丹精込めた色とりどりの菊花が訪れた人たちの目を楽しませている。14日まで。
6日初日は青空さえわたる小春日和のなか、眞性寺会場でオープニングセレモニー。巣鴨地蔵通り商店街の木﨑理事長から巣鴨菊まつりの歴史や形作りアーティストの紹介などあったあと、主催者として実行委員長の鳥居眞性寺住職はじめ来馬高岩寺住職、巣鴨信金、大正大学の関係者、来賓として高野区長、足立区商連会長、向野町連支部長、鈴木東商豊島支部会長、斉木観光協会長らが次々あいさつ。近隣町会、商店街などたくさんの人たちが見守るなか、テープカットが行われ華々しく開幕。菊花は庚申塚、区施設の中山道待夢にも飾り付けられ、連日、各会場にはたくさんの人たちが訪れて巣鴨の菊を楽しんでいる。
巣鴨は、江戸時代に園芸の里として江戸庶民に愛された街。その園芸の里から「菊まつり」が生まれ、たくさんの江戸庶民が訪れ、浮世絵などで紹介されるほど賑わいがあったと言われている。「すがも中山道菊まつり」は、このような地域の文化と歴史を継承し、改めて「すがも」の素晴らしさや味わいのある風情を感じ、潤いある時間を過ごしてほしいとの思いから、平成5年に始まり今年で23回目の開催となった。
菊まつりで毎年注目されるのが、眞性寺境内に飾られる菊形作り。今年のテーマは「鳳凰」。例年、様々な色・種類の菊を使っておとぎ話や日本の神話等を表現し人気を得ているが、今年の作品はその中でも迫力満点で、観る人を圧倒する出来栄えで、若い力あふれるアート感たっぷりの作品に仕上がっている。この形作りの制作にあたっているのは若手アーティストのつじむらゆうじさん、ささきさとみさん。「昨年、菊まつり会場の江戸六地蔵が開眼300年で一つの区切り、今年、また新たな出発という意味を込めて今年のテーマをこの『鳳凰』にしました。この作品で訪れた皆さまに元気をなってもらえれば嬉しい」とつじむらさん。
»» BACK
|