柳原白蓮の生涯展 西武ギャラリーで16日まで
西武池袋本店別館2階の西武ギャラリーでNHKの朝ドラ「花子とアン」ですっかり有名になった柳原白蓮の生誕130年~愛に生きた歌人~「柳原白蓮の生涯展」が11月6日から16日まで開催され、連日たくさんの人が訪れている。
5日夜には関係者と報道100人ほどを招いて内覧会が開かれ、中島西武池袋店長、高野区長らがあいさつ。会場には白蓮の遺族、娘の宮崎蕗苳氏、孫の宮崎黄石氏、また作家の林真理子さんも姿を見せていた。
白蓮は、大正三美人の一人で、歌人として、また晩年は平和活動にも尽力。今回生誕130年にあたり、ゆかりの資料や作品を集めて、白蓮が夫、隆介と暮らした地、この豊島区池袋で展覧会が開かれることになった。このあと、全国の西武そごう4カ所で開催されることになっている。
展示される資料は、白蓮の娘である宮崎蕗苳氏、孫の宮崎黄石氏の監修によるもので、初公開資料100余点の貴重展示、歌人・白蓮の和歌とともにたどる、その波乱に満ちた生涯がつづられている。とくに朝日新聞に発表した「絶縁状」の下書き(生原稿)や「踏絵」初版本、村岡花子との友情を綴った花子のノート、白蓮の貴重な肉声の公開なども。
柳原白蓮は華族で大正天皇の従妹として生まれ、その後九州の炭鉱王へ嫁いだが、九州での結婚生活が、あまりにも冷ややかだったことから、彼女自身が自我に目覚め、7歳年下の大学生と知り合い、恋へと発展。絶縁状を新聞紙上に公開し、出奔した。この展覧会では、白蓮の明治、大正、昭和と過ごした、波乱に充ちたその生涯を、その時々に詠んだ和歌とともに全13章で紹介している。10時から20時(入場は閉館30分前、最終日は午後5時閉場)。入場一般7百円、大学生5百円、高校生以下無料。
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