“帰宅困難者役”募集 12月14日、池袋で大規模訓練
豊島区は12月14日午前10時より、池袋駅及び駅周辺で大地震等の発生を想定した帰宅困難者対策訓練を実施する。区では訓練の実施にあたり、帰宅困難者役として実際に池袋駅周辺にとどまり、震災時の行動ルールを実践してくれる事業所、団体、個人を12月4日まで募集している。
訓練の想定は、東京湾北部を震源とした首都直下地震が発生し、区内の震度は6弱から6強、鉄道等の公共交通機関の運行が停止、池袋駅周辺に多くの滞留者が発生。区は直ちに災害対策本部を設置し、新庁舎において導入された総合防災システムの防災カメラにより情報を収集。駅周辺における異常混雑や滞留者の流れの異常を群衆行動解析技術により把握。池袋駅敷地内には現地連絡調整所、池袋駅の東口・西口にそれぞれ情報提供ステーションを開設。帰宅困難者へは「防災情報伝達制御システム」を使い、防災行政無線の屋外拡声器やメール等により情報提供が行われる。池袋駅の地下通路や、駅周辺のホテル、大学、金融機関、区役所1階のとしまセンタースクエアなどにおいて帰宅困難者の受け入れ訓練を行い、給食訓練、仮宿泊訓練、普及啓発活動等を実施する。
募集している帰宅困難者役は約800名を見込んでいる。一時滞在施設となるホテルメトロポリタンでは外国人対応も実施予定。さらに希望者は、埼玉県と連携して行う徒歩帰宅訓練で、実際に池袋駅西口から埼京線戸田公園駅までの約10キロメートルを歩き、徒歩帰宅ルートの確認等を行う。
区は訓練を通じて「帰宅困難者の円滑な誘導と一時滞在施設等の運営手順」を検証する。さらに、訓練参加者へのアンケート調査を通じて、帰宅困難者対策の充実・強化などに役立てる。
区の担当者は「大地震の発生時にはむやみに移動を開始しないことが大切です。実際に帰宅困難者役として訓練に参加してみませんか」と呼びかけている。
訓練参加の申し込みは区HPのほか、電話、FAXでも受け付けている。
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