「つたえ広げよう」 被爆70年史東京原爆展
「被爆70年東京原爆展~つたえ広げようヒロシマ・ナガサキ~」が豊島区役所1階のとしまセンタースクエアで11月28日まで開催されている。
豊島区は東京23区で初めて非核都市宣言を行った自治体として、非核平和を考える展示等を毎年開催している。戦後70年の節目にあたる今年は規模を拡大し、戦争体験者の高齢化により継承の難しさが課題となる中で、現実に起きた出来事を「伝えること」「語り継ぐこと」に力を入れている。8月には、朗読劇「この子たちの夏 1945・ヒロシマ ナガサキ」、9月には、原爆被災物品の展示や被爆体験講話等を行う「戦後70年平和展」を開催した。
今回は、NPT(核兵器不拡散条約)再検討会議に合わせて、今年4月から5月にかけてニューヨークの国連本部で展示したパネル50点。「原爆投下直後の広島・長崎の壊滅的被害と人間の被害」「被爆して その後」「後障害、染色体の異常、残留放射線の影響」「原爆の威力」「核実験被害」「核の平和利用のかげで」「核廃絶に向けた世界の動き」のテーマに分けて展示。英語の説明も入れた写真や絵などで、原爆は人間に何をもたらすのか、その被害とたたかってきた人びとの歩みを伝えている。
また、期間中は、広島・長崎の被爆者・被爆二世の方が会場で説明員を務め、さらに、午前11時と午後3時からは、被爆者による証言も(各回1名・20分、最終日は午前中のみ)。
主催は一般社団法人東友会。同会は1945年8月、広島と長崎で原子爆弾の被害を受けて東京都に住む被爆者が結成。都内に住む被爆者(2015年3月末現在6,010人)と被爆二世(2015年3月末現在7,217人)、家族を対象にした相談事業と、核戦争の被害の実態をひろく伝え残すこと、原爆死没者への追悼を事業目的として活動している。
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