5日まで「としまコレクション」 区所蔵の美術品など公開
豊島区が所蔵する美術、文学・マンガ、郷土資料の初公開資料を中心にした展覧会「蔵出し!としまコレクション~収蔵品展2016~」が1月29日から2月5日まで、南池袋の豊島区役所1階としまセンタースクエアで開催されている。午前9時~午後6時、入場無料。
豊島区では、旧平和小学校跡地(豊島区千早2)に、新しい文化拠点として、郷土資料、美術、文学・マンガの3分野が連携した、豊島区独自の新しいスタイルのミュージアム(仮称)芸術文化資料館などが併設される(仮称)西部地域複合施設の開設準備を進めてきたが、残念ながら開館は2020年の東京オリンピック後に延期となった。これまで収集してきた作品資料や調査研究の成果を広く知ってもらおうと、今回、3分野合同の初の展覧会を開催した。「戦後70年」をキーワードに、3分野独自の視点で、初公開の作品資料を中心に戦後の暮らしや社会の変遷を垣間見る構成となっている。
美術分野では、池袋モンパルナスで活躍した作家の作品から、新しく収蔵した作品を中心に紹介。小熊秀雄ら代表的な作家の顔や、動物・建物・ものの形を借りて人の姿を表した作品、豊島の風景表現に焦点をあてた展示となっている。文学・マンガ分野では、豊島区で活躍した童話作家・坪田譲治の業績と、坪田が主宰した童話雑誌『びわの実学校』表紙の原画(木版画、山高登作画)を初めて紹介。郷土資料分野では、昔の遊びや勉強道具から子どものくらし、昭和30年代の茶の間を再現して、小学校3年生の郷土学習「くらしのうつりかわり」に即した生活資料を展示。また街の変遷をスライドショーでも楽しめる。
さらに平成29年度に開館を予定している(仮称)鈴木信太郎記念館のプレ展示として、フランス文学者・鈴木信太郎の業績と、区指定文化財である「旧鈴木家住宅」の見どころを紹介している。
担当者は「会期中はギャラリートークや体験展示、スタンプラリーなどイベントも盛りだくさんで、大人も子どもも楽しめます。ジャンルを横断して見ることのできるこの企画展にぜひ足をお運びいただき、豊島の文化の魅力を体感してください」と。
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