湯河原町と防災協定 自治体では15番目
豊島区は神奈川県湯河原町と「非常災害時における相互応援に関する協定」を締結した。2月20日、湯河原町民体育館で開催された「湯河原町町村合併60周年記念式典」に高野区長はじめ辻副議長、区の危機管理官、防災課長らが出席して協定書の取り交わしが行われた。
豊島区は平成7年に発生した阪神・淡路大震災の教訓に基づいて、平成7年5月に山形県遊佐町、6月に群馬県神流町(当時・万場町)及び埼玉県秩父市、7月に福島県猪苗代町と防災協定を締結。その後も順次拡大しており、今回の湯河原町との協定は、自治体では15番目の相互応援協定となる。
豊島区と湯河原町は、昭和52年の区内イベント「第10回ふくろ祭り」に湯河原町が参加したことをきっかけに、豊島区友好都市観光物産展への出店や豊島区駒込が発祥の地といわれるソメイヨシノの植樹などを通じ、平成27年2月には文化交流都市協定を締結して交流を深めてきた。
両自治体の更なる交流の促進を図るとともに、災害時には相互に支援することで合意し、防災協定の締結になった。
防災協定には、①食料、飲料水、生活必需品など救助救援用物資の提供、②医療、防疫資機材、発電機、車両等の資器材の提供又は貸与、③応援職員の派遣、④被災者の一時収容施設の提供、⑤住民等への被災地支援の呼びかけなどの内容が盛り込まれている。
区の担当者は今回の協定締結にあたり「同一災害で、同程度の被害を受ける可能性が少なく、一方で、陸路で支援が可能であり、大規模災害発生時には互いにメリットが大きいと考えている」と語っている。
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