街のどこもが美術館 池袋まちかど回遊美術館開幕
「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」が5月19日から6月1日まで開催される。オープニングセレモニーは19日午前10時15分から東武百貨店池袋6階美術画廊。
街全体を一つの美術館とする「街のどこもが美術館」をコンセプトに、見慣れた風景がいつもとは違う姿で訪問者を歓迎し、新鮮な驚きに出会える2週間のアートイベント。駅、百貨店、商店街、住宅街、劇場、学校、公園など「まちかど」のあちこちに点在する会場は60か所を超える。
昨年好評だった、アーティスト集団C-DEPOTプロデュースによる「池袋アートギャザリング」。今年も一般公募で選ばれたアーティストらが、「PLAY」をテーマに池袋駅周辺の各会場で展覧会やパフォーマンスを披露する。その中でも注目が「PLAY×KOKESHI」。宮城県発祥の「こけし」を題材に、震災復興への思いを込めたアート作品が登場。13mの巨大バルーンこけし“花子”が東京芸術劇劇場に降臨するほか、宮城県のアンテナショップ「宮城ふるさとプラザ」(東池袋1-2-2)ではこけしアートのチャリティー販売なども行われる。
また、ギャラリーが集まる住宅街である、要町・椎名町・目白では、マップ制作など、それぞれのエリアで独自の企画をたて、より街に入り込んだ魅力的な回遊を提案している。
1930年代から40年代にかけて、池袋西口周辺にはいくつものアトリエ村(アトリエ付住宅群)があり、多くの芸術家とその志望者たちが活動していた。その雰囲気は詩人で画家の小熊秀雄により「池袋モンパルナス」と呼ばれるようになった。
■主な展示イベント
<池袋アートギャザリング2016 PLAY×IKEBUKURO>
様々なジャンルのアーティストによる作品が池袋に集う。5月19日~6月1日、東京芸術劇場・池袋西口公園他。
<まちかどこども美術展>
区内小中高校の児童生徒による作品約1000点を展示。5月21日~6月1日午前10時から午後7時まで©「花子」Yotta、豊島区本庁舎1階「としまセンタースクエア」。
<イレブンガールズ アートコレクション オールスターズ展>
女性アーティストユニットが江戸川乱歩の世界観を描く。5月19日~25日午前10時から午後8時、東武百貨店池袋店美術画廊。
<立教大学特別講演会>
講師押見輝男氏による「あわい(間)の街としての池袋、そして池袋モンパルナス」。5月21日午後2時から4時まで、東京芸術劇場シンフォニースペース。参加費1千円、定員:150名(要事前申込み、先着順)。
<その他>
展示・パフォーマンス・街歩きイベント・ワークショップなど多数。東武ホープセンター地下中央通路内に総合案内所を設置、パンフレット等を配布。
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