小池氏出馬に期待と戸惑い かすむ参議院選挙
7月10日投開票の参議院選挙戦まっ只中、地元の小池百合子衆議の突然の都知事選出馬表明に豊島区は連日のマスコミ報道と相まって期待と戸惑いであわただしさを増している。各マスコミもかなりの人数が各所でいろいろな角度から聞き込みに入っているという話がはいってきているが、このところの文春スクープに負けるなと、小池氏のスキャンダル探しに細かい取材を続けているようだ。いまのところ事務所費があがっているくらい。小池氏はすぐに釈明会見を開いて否定している。
今回とくに対応に苦慮しているのはOBを含めた自民議員、自民系の団体・関係者のようだ。党を割るとはいってないが、党の推そうとしている増田寛也・元総務相を向こうにまわして、「名誉ある撤退は(小池氏にとって)不名誉」「崖から飛び降りた」とまで言い切った小池氏だが、「都連などの意見を聞いたうえで見極めたい」「自民党には知恵がある」とさすがの対応である。元のさやへ戻る選択肢をなくしていないように映る。
分裂選挙は避けたい自民党は5日に石原都連会長が話し合いを持ったが、参院選後に結論を先送りした。
あくまで自民党としての出馬を迫る小池氏に出馬を辞退する気配は見えず、会談後、小池氏は「総合的に考えるが、(出馬しない)可能性は少ない」と述べた。6日にも結論をだすとも。
あるアンケートによると小池、増田では、小池優勢の結果が出ているともいうが、自民都議会、23区区長会が推す増田氏。小池氏に遅れをとっている感があり、ドタバタしているさまを見せたくない自民党の対応が注目される。
参院選は低調そのもの。争点はあいかわらず噛み合わず、というより噛み合わせず与野党ともに都合の良いところばかり訴えるばかりで、うんざりする有権者が多く、参議院の存在そのものにまで話が進むほど、議員の就職口になってきている。党が国を動かすシステムでは、あえて人を選ばず、現政権に満足ならば与党に、不満なら野党に、わかりやすく投票してはどうだろうか。
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