としまF1会議の取組み紹介 「270日の挑戦」出版
消滅可能性都市の指摘を受けた豊島区が進めてきた「としまF1会議」の取組みを紹介する「としまF1会議 『消滅可能性都市』270日の挑戦」(生産性出版、1800円)が6月30日に出版された。
本書は、「としまF1会議」の座長を務めた萩原なつ子立教大学大学院教授が編者及びエピローグの執筆を担当。また平成26年「としまF1会議」のアドバイザー委員の豊島区管理職3名と、「としまF1会議」のメンバー・山田亜紀子氏が各章の執筆にあたった。「消滅可能性都市」指摘の衝撃から、「としまF1会議」のキックオフイベントとして実施された「としま100人女子会」についてや、会議でのチーム編成からプラン発表、提案事業の予算化、区政にいかに反映されたかなど、それぞれの立場からの紹介がなされている。
萩原なつ子氏は、出版にあたり「『としまF1会議』の取り組みがこのように1冊の本としてまとめられ、ユニークな挑戦の全貌を知っていただく機会を得たことを、チーム総監督として大変嬉しく思っています。一人でも多くの方にお読みいただければ幸いです。特に地方創生、男女共同参画、連携・協働を積極的に進めている自治体の必読書となるものと期待しています」とコメント。
豊島区は、平成26年に、民間有識者団体である日本創成会議より、23区で唯一「消滅可能性都市」との指摘を受けた。区は緊急対策本部を設置し、「女性にやさしいまちづくり」を掲げて対策を模索。その対策の1つが、20代から30代の区内女性を中心に構成された「としまF1会議」である。F1とは、広告・放送業界のマーケティング用語で、20代から34歳までの女性を指す。計6回に及ぶ会議では、当事者である若い女性のニーズ掘り起こしが行われ、最終的に提案された事業の中から、11事業に8800万円の予算が27年度に計上された。
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