2016年8月

第3134号 2016年8月31日号


初の校舎併設小中連携校
 池袋本町小、池袋中の新校舎


 豊島区立の学校で2学期の始業式が8月29日に行われ、6月に竣工した豊島区初の校舎併設型小中連携校、池袋本町小学校・池袋中学校でも新校舎で2学期が始まった。

 池袋本町小学校は、平成26年度に旧池袋第二小学校と旧文成小学校を統合し創立。その旧池袋第二小学校の敷地に池袋本町小学校と池袋中学校の新校舎を整備した。これまでの池袋中学校の校舎・校庭は、新校舎と道路を1本隔て接しており、今後、池袋中学校の校庭として整備する。

 新校舎の特長は、小中学校がさまざまな施設をシェアリング(共有)しながら、連携・協働して9年間の学びの連続性を確保できること。可動する屋根と床を採用したプール、図書館の機能に加え、ICT環境を充実させ調べ学習のできる学習情報センター、家庭科室やランチルーム、さらに、職員室も共有にすることで、協働的な教育に取り組める環境を整えた。また、小学校低学年の教室からは直接、校庭に出入りができること、教育連携をしている秋田県能代産の杉を使用した武道場、ソメイヨシノ、八重桜、柏をデザインした昇降口のステンドグラスなども特長となっている。

 桜門と名付けられた校門前の桜並木や屋上・壁面緑化など豊かな緑、ガラスを用いた開放的な構造で、地域と学校が互いに見守り合いながら繋がる拠点として、さらに、緊急時の避難場所となる体育館は小中学校にそれぞれ配置し、太陽光発電やマンホールトイレなど災害用設備も充実している。

 始業式に先立ち、ステンドグラスの除幕式を行い、三田一則教育長と原画を製作した東京藝術大学講師 中野竜志(りゅうし)氏より、ステンドグラスを設置したねらいや製作の苦労が語られた。始業式は小中学校合同で行われ、その後、小学生たちはスタンプラリーで新校舎を見学した。  新校舎に初登校した6年生たちは「きれいで、毎日、明るい気持ちで登校できる。図書室が一緒なので、先輩たちと話せるようになるのはうれしい。また、自分たちが中学生になっても、小学生たちと交流していきたい」と感想を語った。

 なお、新校舎の見学会を9月10日(土曜日)午後1時30分から4時30分に開催する。見学希望の場合は、上履き持参の上、当日直接学校へ(申込不要)。

 <新校舎の概要>
 ▽名称:豊島区立池袋本町小学校(17クラス・544名)・豊島区立池袋中学校(8クラス・275名)(8月1日現在)
 ▽所在地:豊島区池袋本町1-43-1 
 ▽工事着工:平成26年11月、工事竣工:平成28年6月30日
構造:鉄筋コンクリート造地上4階建て、敷地面積:12,349m²、建築面積:6,810m²、延床面積:17,271m²、校庭面積:3,100m²(いずれも、今後整備する旧池袋中学校の敷地分を除く)
 ▽主な設備:普通教室、特別教室、管理諸室、プール、体育館、武道場、エレベーター、洋式トイレ、多機能トイレ、他の設備:屋上緑化、ビオトープ、太陽光パネル、備蓄倉庫、災害用マンホールトイレ、非常用電源装置


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