テロ対策訓練で万全 池袋消防署、池袋西口地下街で
池袋消防署は11月16日、池袋駅地下東武ホープセンターでテロ対策訓練を行った。
訓練には、消防隊の他に、東武ホープセンター、東武百貨店、東武鉄道、東京地下鉄副都心線の従業員約100名が参加し、何者かが東武ホープセンタートイレ内でスプレーを噴射し逃走、スプレーの噴射により全身が痺れ動けなくなった傷病者が発生し、さらに逃げようとパニックになった複数のお客さんが怪我をするという想定で行われた。
東武ホープセンター防災センターと連絡を取り合う自衛消防隊の指示により、各従業員は避難誘導、救護活動を行い、通報により駆けつけた消防隊に現場を引き継ぎいた。
自衛消防隊から報告を受けた消防隊は、現場指揮本部を核に、トイレ周辺に毒劇物危険区域を設定、毒劇物防護衣を装着した隊員により、トイレ内の傷病者を救出後、除染作業を行い医療機関へ搬送した。
繁華街を抱える池袋消防署では、4年後に控える東京2020オリンピック・パラリンピックを前に、「世界一安全安心なまち東京」をスローガンに、様々な角度から防火防災に関する意識を高めるための訓練を行っている。
訓練に参加した東武ホープセンターの従業員は、「テロ対策という緊張感のある訓練を行ったことを契機に、年末・年始の繁忙期に備えて、気持ちを引き締めていきたい」と話していた。
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