松本氏、東京マイスターに 高野区長に受賞報告
豊島区伝統工芸保存会に所属する伝統工芸士の松本正博(まつもと まさひろ)さん(貴金属装身具製作)が12月1日、高野之夫豊島区長へ東京都優秀技能者(東京マイスター)表彰の受賞報告に豊島区役所を訪れ喜びを語った。
東京都優秀技能者(東京マイスター)表彰とは都内に勤務する技能者のうち、極めて優れた技能を持ち、他の技能者の模範と認められる方々を東京都優秀技能者として知事が認定するもの。今年度は11月11日に東京都庁にて表彰式が行われ、40名が受賞した。
松本さんは、分業制が一般的な貴金属装身具製作においてほぼ全行程を一人で担い、伝統的な手作業での手法にこだわる数少ない工芸士。貴金属加工におけるデザインや蝋(ろう)付けの繊細で高度な技術が評価され、今回の受賞に至った。
さらに現在、豊島区伝統工芸展やとしまものづくりメッセにおける小学生の社会科見学で講師を務めるほか、豊島区伝統工芸後継者育成事業では職人見習いの実習生の受け入れを行うなど、伝統的技術の保存・継承に貢献している。
松本さんは「今後も新しいアイディアを取り入れた作品づくりを続けていくことはもちろん、伝統的な技術を後世に残していくため後継者の育成にも励みたい」と語った。
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