商売繁盛、家内安全 池袋東口の四面塔で初午祭
池袋のパワースポットとしてすっかり知られるようになった池袋東口駅前公園の一角にある四面塔で2月22日午後、地元奉賛会(服部洋司会長=池袋東口美観商店会長)の人たちによって稲荷大明神の初午祭が行われた。
池袋東口駅前の大型店舗・西武百貨店、パルコ、ビックカメラ、池袋ショッピングパークや東京信用金庫、巣鴨信用金庫、また池袋駅等の関係者多数が集まり、雑司が谷・法明寺の近江正典住職のもと、商売繁盛、家内安全、交通安全など祈願した。
法要のあと、恒例となっている近江住職の法話。稲荷は稲作の神様、そのことから商売繁盛の信仰が根付いた。またキツネは田んぼや畑を荒らす小動物を駆除してくれることから神様の使いとして扱われるようになったことなど話した後、商売繁盛に祈願にあわせて「貧困が子供たちから何を奪っているかという剥奪指標というのがあると知った。こんなに豊かになったと思っていた日本で子供たちの貧困が進んでいるという。実に6人に1人。もっともっと働き稼いで、その余禄を子供たちのために使っていくような世の中にしてゆきましょう」と諭した。
四面塔には地元奉賛会の皆さんが3・11震災復興と街づくりへの思いを「命の言葉」として月替わりに張り出している掲示板「心のともしび」が設置されている。四面塔の縁日は毎月12日。
池袋四面塔は今から約二百八十年前の享保の頃、一晩で一七名の辻斬残骸があり、この不祥事を憂いて、池袋村民有志六十四人が雑司ケ谷・法明寺に供養をお願いし、石塔を建立して無縁仏の霊を供養したもの。
【池袋四面塔奉賛会】
名誉会長=宮田和昌、会長=服部洋司、世話人=大熊良幸、津島徳男、石井浄丈、清水泰子、菅澤省吾
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