「トキワ荘」復元に寄付金募集 3万円以上の寄付者は銘板に記名
豊島区版「ふるさと納税」として、話題になっている「トキワ荘関連施設整備基金」の寄付募集が2月17日から開始された。
「トキワ荘」は、1950年代にかけてマンガ界の第一人者、手塚治虫氏、藤子不二雄(A)氏、藤子・F・不二雄氏、石ノ森章太郎氏、赤塚不二夫氏らのマンガ家が、青春時代・下積み時代を過ごしたアパート。椎名町(現・南長崎)にあったが、昭和57年に解体された。
豊島区は「マンガも聖地としま」の発信拠点として区立南長崎花咲公園内(南長崎3-9-22)に、この伝説の「トキワ荘」を復元し、2020年春にマンガ・アニメミュージアムとしてオープンするという事業を進めている。事業費は約2億5千万円。
これによって、豊島区が誇るマンガ文化を世界に向けて発信、既存の「トキワ荘通りお休み処」やモニュメント等との回遊性を向上させ南長崎マンガランド事業の展開をさらに進めていきたいとしている。
区は、この施設が多くの方に愛され、訪れていただけるよう、トキワ荘そして日本のマンガ文化を愛してくださる皆様にご参加いただきながら今回の基金を創設した。一方で、ふるさと納税による減収が8億円をこすなど見過ごせない状況となっているなかでの寄付集めとなった。
寄付はふるさと納税制度の対象となり所得税・住民税の控除が受けられるほか、3万円以上の寄付には賛同者としてミュージアムまたは南長崎花咲公園内に設置される銘板に記名されることになっている。
寄付の方法は全国の指定された銀行、信用金庫、信用組合、農業協同組合、それに東京都・山梨県・関東各県のゆうちょ銀行など(案内パンフレットに記載)。
世界のトキワ荘ファンにも広く呼び掛けるため今後外国語版の案内の作成も予定している。
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