4月からSSサポーター新設 放課後まで切れ目ない支援
豊島区では、平成30年4月から、学校における教育活動から放課後にわたる切れ目のない支援を行う非常勤職員であるスクール・スキップサポーター(略称「SSサポーター」)制度を新設する。
SSサポーターは、午前中は通常学級に在籍している特別な支援を要する児童に対して、学校で支援に当たり、午後は学校の校舎内又は敷地内にある子どもスキップ(全児童を対象とする育成事業と学童クラブを総合的に展開する施設)で児童に対して、安全管理、友人関係及び遊びに関する支援を行う。
もともと、学校で活動する部分は文部科学省、子どもスキップでの活動は厚生労働省の所管に属する内容であるが、所管の壁を取り払って、この2つの内容を一人の非常勤職員が連続して担う制度は23区で初めてのことである。これは、平成29年度から子どもスキップを教育委員会に移管した豊島区ならではの取り組みといえる。
豊島区がこの非常勤職員を新設した背景には、前述した目的(学校における教育活動から放課後にわたる切れ目のない支援を行う)のほか、人手不足により子どもスキップの非常勤職員(学童指導員)のなり手がなかなか確保できない事情がある。つまり、午前中は学校で支援が必要な児童を支援すると同時に、午後は子どもスキップで児童の指導を行うという、極めて困難で専門的なSSサポーターを新設し、報酬額をアップすることにより、人材の確保を図ることも意図している。
豊島区教育委員会は、この一石二鳥ともいえるSSサポーターの新設により、困難さを抱えた子供たちの健やかな育ちをきめ細やかに応援するとともに、充分な人手をかけて、安全で安心な放課後事業の推進を図っていきたいとしている。
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