2018年4月

第3209号 2018年4月25日号


歴史と伝統を次世代へ
 巣鴨警察署創立100周年祝う


 巣鴨警察署創立100周年記念祝賀会が4月18日、吉田警視総監、高野区長ら来賓、それに200人を超える関係団体や地域の方々などが出席して大塚南口のホテルベルクラシックで開催された。小池都知事から祝電も。主催は巣鴨懇話会、巣鴨防犯協会、巣鴨交通安全協会、巣鴨ビル防犯協議会からなる実行委員会(福島紀彦委員長)。

 現在の巣鴨警察署管内と、その周辺は明治時代に創立された板橋警察署が管轄し、その範囲は現在の豊島区、北区、荒川区、板橋区、練馬区の一部に及んでいた。その後、板橋警察署の管轄地域の分割、分署、警部補派出所の設置が順次行われていくなか、巣鴨警察署は大正7年、南大塚の天祖神社境内にあった「板橋警察署巣鴨警部補派出所」が「板橋警察署巣鴨分署」に昇格、北大塚2丁目の折戸通り沿いに移った。100周年はこの巣鴨分署設置からとなる。巣鴨分署は翌大正8年「巣鴨警察署」として独立した。当時は、いまの豊島区の全域が管轄だったが、大正末期、「高田警察署(のちに目白警察署に改称)」、「池袋警察署」は独立していった。昭和20年には庁舎が大空襲で全焼、巣鴨地蔵通りの巣鴨町役場跡地に移転。昭和45年に現在地に新庁舎竣工、現在に至っている。

 主催団体を代表してあいさつに立った福島実行委員長は巣鴨署員が長年にわたり地域の安全安心を築き上げてきたことに敬意と感謝を示すとともに「これまで培われた、素晴らしい伝統を引き継ぎ、新しい一歩を踏み出すわけですが、署員の皆さまはお身体とご家族を大切にされたうえで、地域のためご活躍をお願いいたします。我われはこれからも支援を惜しまずに活動してまいります」と述べた。

 木村晋也巣鴨警察署長は「私たち巣鴨警察署員は、この100周年を節目に、決意を新たに、吉田総監からいただいた揮毫「随處作主」のとおり、歴史と伝統にあふれる巣鴨の安全安心を確保すべくこれまで以上に全力で尽くしてまいります」とあいさつ。

 また乾杯の音頭をとった鈴木正美巣鴨防犯協会名誉会長は「今日は100周年を迎えた喜びと、150,200周年へ向けたスタート。私たち実行委4団体は安全安心の街・巣鴨を次代にしっかり引き継ぐ使命と責任があります。心ひとつにして、団結・友情・信頼のもと安全安心の街・巣鴨の街づくりをさらに進めてまいります」と述べた。

 会場では「映像で巣鴨署100年を振り返る」ビデオ上映やアトラクションとして歌謡ショーなどもあった。

 祝賀会に先立って巣鴨署で記念式典が厳粛のうちに行われた。感謝状の贈呈や木村総監からの揮毫「随處作主(ずいしょさしゅ)」の寄贈もあった。(読みは、随處(ずいしょ)に主(しゅ)と作(な)る。環境や境遇に左右されず、意味は、いつ如何なるところにあっても、ここが私に与えられた処として受け止め、精一杯力の限り生き抜くこと)

 式典での感謝状は、巣鴨懇話会(福島紀彦会長)、巣鴨交通安全協会(伊藤勝利会長)、巣鴨防犯協会(吉井公明会長)、巣鴨ビル防犯協議会(戸沢幸一郎会長)、巣鴨母の会(堀口由利江会長)、巣鴨4丁目協和会(照内義雄会長)、駒込第1町会(片桐昌栄会長)、東池袋5丁目東町会(藤井昌男会長)。

 祝賀会での感謝状は、(株)サンシャインシティ(鈴木誠一郎社長)、芥川製菓㈱(芥川仁史社長)、巣鴨信用金庫(田村和久理事長)、関根建設(株)(関根靖倶社長)、鈴木正雄氏が贈呈された。


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