若者相談「アシスとしま」 庁内常設の窓口は23区初
ひきこもり、学校のこと、進路のこと、働くこと、家庭内暴力など子どもや青年に関わることについて相談に応じる窓口「豊島区子ども若者総合相談『アシスとしま』」が7月2日から豊島区役所4階子ども若者課に開設された。庁舎内に常設される子ども若者に関する相談窓口としては23区となる。
7月1日には「子ども・若者の“今”と“未来”」をテーマに、窓口開設のキックオフフォーラムが町会や保護司会、子育て支援団体など300人を超える関係者が参加して豊島区役所1階のとしまセンタースクウエアで開催された。高野区長、高埜秀典豊島区保護司会会長らのあいさつのあと、放送大学客員教授の宮本みち子氏による記念講演や、東池袋の中高生センタージャンプの利用者やOBの若者によるダンスパフォーマンスやバンド演奏(たつやとつかさ)、NPO法人「東京シューレ」内の「シューレ大学」による演劇、区内子ども若者支援団体によるパネル展示が行われた。
相談窓口の利用対象者は、区内在住の子どもと概ね39歳までの若者とその家族で、窓口以外にも電話やメール、担当者が訪問するなど、相談者に負担のない方法での利用も可能。庁舎内に常設される子ども若者に関する相談窓口としては23区初であり、庁内のその他専門相談窓口とも距離が近く、素早い連携が取れることが強み。窓口の愛称「アシスとしま」は、子どもと若者を支援(アシスト)する拠点という意味で、中高生センタージャンプ(児童館)を利用する中高生約50人による提案と投票により選ばれた。
また、様々な課題を持つ子ども・若者を早期に発見し、孤立させないために、新たに非常勤専門職員「子ども若者支援ワーカー」を配置した。「子ども食堂」や「無料学習支援」等、地域の活動の場に出向き、様々な理由で自ら相談できない子どもや関係者と関わることにより、アウトリーチによる相談支援を充実させるとしている。
»» BACK
|