テーマは事業継承 東京信金「東信フリーゼミ」
東京信用金庫(半澤進理事長)は11月17日、信金中央金庫から講師を招き、事業承継支援をテーマに恒例の「東信フリーゼミ」を開催した。
「東信フリーゼミ」は、同金庫が年度毎に受講生を募り、月1回開催している職員向け任意講座で、講師も職員が務める。融資実務に即した内容を学習し、事例研究を中心に講義やディスカッションを行っており、平成18年のスタートからこれまで延べ130回近く開催された。今回は外部講師を招き、中小企業経営者の高齢化と後継者難が増加している中、注目のテーマとあって、特別受講生を含め50名近い職員が参加し、中には管理職の姿も目立った。
今回の講師は信金中央金庫再生・承継支援グループ専任役の韮澤賢一氏。受講生は、中小企業経営者からの情報収集やヒアリング方法から始まり、ケーススタディを用いた具体的な対策方法まで営業現場に活かせる一連の流れを学んだほか、最新の税制改正や専門家との連携方法など、講義内容は多岐にわたった。一般的に事業承継支援は、相続や税金問題、後継者教育等が絡み、解決に手間と時間が掛かるといわれているが、受講生は熱心に耳を傾け、対策の必要性と進め方を再認識した。
参加した職員からは「事業承継に苦手意識があったが、理解が深められた」、「事業承継をスムーズに進めるには前持った準備が大事だとわかった」といった声が聞かれた。
同金庫は、今後も同ゼミを継続し、職員の能力向上を図ることで、地域の活性化を推し進めていくと話している。
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