2018年12月

第3236号 2018年12月05日号


日本の伝統芸能
 豊島区立中央図書館特別展示


 東アジア文化都市2019豊島の開催に先立ち、豊島区立中央図書館では、「日本の伝統芸能」をテーマに特別展示を行っている。展示品は「公益社団法人日本芸能実演家団体協議会」から寄贈された図書資料で、今後図書館蔵書として一般公開されない芸能関連資料の数々を間近で見ることができる機会となっている。

 日中韓の3か国で各1都市を選定し、多様な文化芸術イベントを開催して文化交流を図る国家プロジェクト、東アジア文化都市。2019年の豊島区での開催に伴い、豊島区立中央図書館では1年を通して参加3国の文化に関する特別展示を開催する予定で、その第一弾が今回の「日本の伝統芸能」特別展示だ。

 豊島区は、今年6月に、豊島区名誉区民である狂言師(重要無形文化財狂言保持者・人間国宝)の野村萬氏が会長を務める「公益社団法人日本芸能実演家団体協議会」(以下、芸団協)から、約4,200 冊の資料の寄贈を受けた。今回は、そのうち著者のサイン本など一点ものの資料27点を展示する。

 展示品は、歌舞伎や狂言、義太夫などに関する図書や雑誌、演劇の台詞が録音されたソノシートなど。三島由紀夫が当時の芸団協会長の六代目中村歌右衛門に贈った『三島由紀夫作品集6』(新潮社、昭和29年11月発行)には、会長の本名「河村藤雄」宛のサインが書かれている。古い資料では、大正10 年2 月号の「演芸画報」(演芸倶楽部発行)や同誌昭和4年12月号など芸能関係雑誌もあり、保存状態がよく今でも表紙画の色が鮮やかだ。また、本展示のために野村萬氏が狂言の一部を揮毫サインした『芸団協春秋二十年』(昭和62年)などここでしか見ることができない資料が並ぶ。

 担当者は「希少な文化芸能資料なのでこの機会に是非」と来場を呼び掛けている。

◆特別企画展示
「東アジア文化都市・日本の伝統芸能~公益社団法人日本芸能実演家団体協議会寄贈本~」
【展示期間】平成30年11月24日(土)~平成31年1月24日(木)(12/28~1/4年末年始休館)
【開館時間】平日 午前10時~午後10時、土日祝は午後6 時まで(休館日 第2月曜日、第4金曜日)
【会場】中央図書館5 階特別展示コーナー(東池袋4-5-2 ライズアリーナビル5階)
【展示内容】「公益社団法人日本芸能実演家団体協議会」から寄贈された資料。途中展示替えあり。


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