2019年1月

第3238号 2019年1月01日号


新春座談会
 「東アジア文化都市」発信
 オール豊島で成功へ


 安藤 豊島区は文化芸術で街づくりを推進する国際アート・カルチャー都市構想を掲げ5年目を迎えました。そうした取り組みが評価され、日本、中国、韓国の文科大臣会合での合意に基づき東アジア文化都市2019豊島として豊島区が日本代表となり文化事業を今年すすめてまいります。文化芸術の発展とお互いの国の理解をはかる、この国家事業に対して皆様の意気込みを伺いたいと思います。

 高野 昨年を振り返りますと、自然災害の多い年でした。地震、台風、大雨、酷暑等々心を痛める悲しいことがたくさんありました。けれど私たちは消滅可能性都市といわれた、このピンチをチャンスに変えて元気な豊島区を作りたいと、そんな思いで東アジア文化都市に取り組んでまいりました。無謀だといわれるほどの国家的プロジェクトでありますが、これに敢然と挑戦いたしまして、見事にそれを獲得することができた。豊島区の歴史のなかでもビッグニュース。この文化による街づくりが世界に、そして東京、豊島区から発信できるということは素晴らしいチャンスをいただけたと思っております。今年の東アジア文化都市が一つのバネになって2020東京オリンピックパラリンピックでこの豊島区が文化プロジェクトとして、さらに挑戦を続ける。これが豊島区の将来に向けての大きな年になるのではないか、そんな思いで期待をしております。

  私からは昨年の7月17日に第1回の東アジア文化都市2019豊島推進協議会から9月の第2回、そして11月6日には平成帝京大学におきまして超満員となりました東アジア文化都市2019豊島のシンポジュウムがありました。さらにはその間、国際アートカルチャー特命大使顧問会、幹事会があったりして、オール豊島の体制が整ってきたのではないかと感じていました。これまでさまざまなピーアールなどによりまして東アジア文化都市2019豊島のテーマであります『はらはら どきどき 文化がいっぱい』を、これからは『うきうき わくわく 文化がいっぱい』に替えてもいいんじゃないかと思うくらいに感じております。中国・西安、韓国・仁川広域市に比べれば都市の規模、あるいは歴史的な遺産などでは豊島区はとても太刀打ちできないですが、多くの住民・区民、幅広い方々に応援をいただいている、この豊島区は日本を代表する都市として十分に担っていけると確信しております。豊島区議会といたしましても高野区長と一体となって邁進していく所存でございます。

 竹下 豊島区にとって大きなチャレンジとなる事業。これまで豊島区がすすめてきた文化政策の集大成となるよう、自民党も一所懸命に応援をしてまいりたいと思っております。そのひとつとして、本区は外国人が多い、とくに東アジア文化都市のパートナーであります中国、韓国の方は豊島区の総人口の5㌫以上占めているということもありますので、既存の日中友好協会や民団の皆さんと企画段階から進めていくことで各種イベントも大きく盛り上がっていくと思っております。自民党としても積極的にバックアップをしていきたい。またオリンピックパラリンピックの前の年でもあり、世界中がこの東京に注目しております。そういった中で本区が東アジア文化都市を開催することは、日本の外にもしっかりとアピールする絶好のチャンス、オール豊島で盛り上げていって、オリンピックパラリンピックにつながる気運醸成の事業でもあります。みんなでスクラムを組んで頑張っていきましょう。

  豊島新時代が幕開けをしたという実感であります。そしていよいよ来月、東アジア文化都市が開幕するということでワクワクしております。私ども公明党はこれまで長年にわたって韓国も中国も政党間交流をやってきました。この間はいろいろと国の事情があったとしても一切揺るがなくその絆を築いてきたという実感があります。東アジア文化都市の開催目的をみますと、東アジア域内の相互理解と連帯感の形成と促進することとあります。私たちが取り組んできたことがいよいよこの豊島区においても行われるということで、まず豊島区民の皆さんには、大いに誇りを持って参加していただきたいと思います。豊島区全員参加が目標です。私見ですが、一部の地域と一部の人々に限ることなく前駆的に展開するにはプレミアム商品券の発行なども考えていいのではないかと思っております。区内商店の隅々までこの東アジア文化都市の喜びが伝わっていくようにして盛り上げていきたいですね。しっかりと応援していきます。

  昨年は平昌オリンピックパラリンピックを皮切りに東アジアが大いに盛り上がりました。東アジア文化都市がお隣の中国、韓国の都市と交流し友好関係を深めるということは東アジアの平和に大きく貢献することとなります。豊島区がこれを担うということにおおいに期待しております。一方、何億円もの予算を費やすものですから、無駄を省き簡素な内容にすることが求められています。計画段階で公明性、公平性を確保の原則を貫き、とくに最小限の経費で最大限の効果を発揮することが必要で、多くの区民が参加する開かれた企画にすることが大切だと思います。西安、仁川のイベントの内容など区民にどのように知らせていくのかも工夫が必要でしょう。またこの事業に文化という名前がついているからには一過性のものであってはなりません。高齢者から若者に、あるいは子供から大人へと、長きにわたり語り継がれる継承されていかなければいけないと思います。これまでの京都市、金沢市から受け取ったバトンを次の都市へ引き継いでいくためにも豊島区の果たす役割は重大です。私はこれらの点についてしっかりとチェックしていくという姿勢で取り組んでいきたいと思います。

 山口 豊島区は他のと比べてもイベントの多い自治体だと思っております。一つひとつのイベントがそこだけにとどまっているのが多いんですけど、今回の東アジア文化都市2019豊島というのは豊島区だけではなくアジアをつなぐ大きなイベントですので、区民の皆さんが共有できるような大きなイベントにしていかなければいけないと思っております。そのためにはどうやって区民の方々にお知らせするのか。オリンピックパラリンピックを目前にして、国際的に羽ばたいてゆく、そして平和な友好関係を東アジアの皆さんとつないでゆく、とても大事なイベントだと考えております。とくに池袋はじめ外国人の方が大変多いですけど、その中でいかに多文化共生をしていくか。そういう点をしっかりとらえて、皆でいい文化の共有ができるような、また区民の全員が参加できるような、そんな文化都市のイベントにできたらいいなと私どもは思っております。惜しみない努力をさせていただきます。

  国家的なプロジェクトであります、この東アジア文化都市。豊島区が日本を代表して参加することは、果敢な挑戦であると思います。大きな期待をよせられていることと思います。本区が掲げている国際アートカルチャー都市の存在感を確立するためにも、この東アジア文化都市を成功させなければなりません。今回、区民総出で一人ひとりがアジアの文化を一緒になって発信していくことが国際アートカルチャー都市の役割ではないかと思っております。いま豊島区はさまざまな重点施策によって、街が大きく動き始めているところです。東アジア文化都市を成功に導くため、区民総力の参加型の祭事として、私たちも区民と一緒になって前に進めていかなければならないと思っております。

 安藤 区長、議長、各幹事長に意気込みを伺いましたが、足立会長はいかがですか。

 足立 東アジア文化都市は、豊島区で開催するのは難しいと思われていましたが、高野区長の頑張りでここまできました。豊島区の意気込みが感じられますね。豊島区全体でこの東アジアのイベントを成功させてよい豊島区を作っていきたいですね。たとえば商店街にしても、ただ物を売るというのではなくて、そのなかにも食の文化というのがありますから、そういうのも広げながら、皆さんと協力して新しい豊島区を作っていきたい。皆様方の意見を取り入れながら私たちもそれに報いるように頑張ってまいりたい。豊島区はますます明るくなってきましたね。

 安藤 高野区長、それぞれ皆さんの意見を聞いて、ひと言どうぞ。

 高野 いま各会派の意見を聞いて大変心強く思っております。オール豊島、オール区民でみんなが一丸となって取り組んでいくということであります。豊島区はこれといった文化遺産、文化施設はありませんが、区民一人ひとりが文化というものを非常に大切にしております。私は皆さんのお話を聞き大変心強い。未来に向けて明るい都市を作る、また平和と未来を作るというためにも東アジア文化都市をなんとしても成功させなければならないと強く感じました。


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