女性起業家を応援 豊島区と池袋ショッピングパーク連携
豊島区「サクラーヌbiz応援プロジェクト」から巣立った女性起業家が自慢の商品をPR――。豊島区の女性起業家が池袋駅東口の地下ショッピング街「池袋ショッピングパーク(以下ISP)」に出店し、1月18日から21日までの4日間、自社商品の販売・PRを行った。今回の出店イベントは、豊島区とISPが4月に締結した「FFパートナーシップ協定」に基づき実現したもので、集客力のあるISPが出店場所を提供し、女性起業家の活躍を後押しするというもの。
今回は「としまビジネスサポートセンター」の女性利用者・セミナー参加者の中から(株)ヒーリングエッセンス(アロマセラピー商品の販売)、日本アイスボックスクッキー協会(クッキー販売)=以上18・19日=、ななキッチン(卵・乳製品不使用のパン・お菓子の販売)、やぐるまSami(エディブルフラワードレッシング・コンフィチュールの販売)=以上20・21日=の4社が出店。2社ずつ前後半の2日間交代で出店し、こだわりのパンやお菓子、アロマ等のグッズを販売。どのお店も連日ほぼ完売で、多くの人に知ってもらういい機会になったと手ごたえをつかんだ様子。「お客様に商品を手に取ってもらうためには課題もたくさんあることに気づくことができた。今後さらあにステージアップできるよう今回の経験を活かしていきたい」と意欲的で、次の催事につながったという出店者もあった。
豊島区は、「わたしらしく、暮らせるまち。」をコンセプトに掲げ、女性起業家を重点的に支援する「サクラーヌbiz応援プロジェクト」に平成27年度から取り組んでいる。当プロジェクトを担う「としまビジネスサポートセンター」はこれまで、女性起業支援に特化した相談員の設置、セミナーや交流会の開催など、起業ノウハウの提供のほか、起業家間の交流サポートも行ってきた。こうした取り組みにより、同センターを利用する女性の起業家や起業志望者が年々増加し、現在は利用者のうち約3人に1人を女性が占めるまでとなった。
一方、利用者の中には売上の見込みが立たず事業化に踏み切れない女性も多く、「女性起業家が腕試しをすることができる実践的機会」を提供することが豊島区の起業支援における課題の一つであった。ISPの協力で実現した今回の出店イベントは、公民連携によりこうした課題を解決し、起業支援サービスを強化する区内初の取り組み。
ISPの宮本雄二社長は「今回の催事を通して、魅力的な商品を扱う女性起業家に出会うことができ、地域企業同士の交流も深められた。多くのお客様がご利用されるISPにご出店いただいたことで、起業家の方々の熱い思いとこだわりの商品を広く伝えることができたと思う。今後も豊島区と連携しながら、地域産業の発展に貢献する取組みを続けていきたい」と話している。
»» BACK
|