2019年1月

第3241号 2019年1月30日号


思わず「懐かしい」
 豊島区立郷土資料館企画展


 豊島区立郷土資料館(としま産業振興プラザ7階、西池袋2-37-4)では、企画展「鏡の前の暮らし―身だしなみの道具―」を開催中。展示品は区民から寄贈を受けた資料と区内で発掘された資料が中心となっており、思わず「懐かしい!」と言ってしまいそうな道具から時代劇でしか見たことのないような江戸時代の道具まで、多彩な資料を展示している。期間は2月10日まで、午前9時から午後4時30分、月曜休館。

 今回の展示では、鏡の歴史をなぞりながらその周りで使われてきた身だしなみを整えるための道具の変遷を3つのコーナーから展示している。中でも注目したいのが、お歯黒に使用する道具である。江戸時代の既婚女性の嗜みであった歯を黒く塗り染めるお歯黒は、材料をお歯黒壺と呼ばれる容器で発酵させて作られていた。展示品には徳利を再利用して使われていたお歯黒壺を展示している。容器の内側には、当時のお歯黒液の痕跡が残っているのが見ることができる。また白粉や化粧水、クリームなどの化粧品の容器も必見である。ガラス瓶や今でも販売されている化粧品の昔のパッケージの華やかさは、見る者の目を楽しませてくれる。その他にも、骨でできた歯ブラシ、セルロイド製のコンパクト、グリップを握って髪を切るバリカン、お歳暮の石鹸など現在では形が変わってしまった身近な日用品の数々が一堂に会している。

 担当者は「本展の身だしなみを整えるための道具から、身近な道具の歴史を振り返り、かつて鏡の前にいた人びとの想いをのぞいてみていただければ」と語っている。

 またレファレンスルームでは、特設展示「むかしの道具をくらべてみよう!」を同時開催。4つのテーマ「のばす」「あたためる」「かく」「てらす」をとりあげて、暮らしと道具の移り変わりを紹介している。


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