東アジア文化都市開幕 「オールとしま」世界に発信 2千人参加しオープニング
国際アートカルチャー都市を目指す豊島区の文化を世界に向けて発信する日中韓の国家的文化交流イベント「東アジア文化都市」の開幕式典が2月1日、池袋西口の東京芸術劇場で、約2千人が出席して華やかに開催された。
オールとしまの体制でこの開幕を迎えた豊島区は2019東アジア文化都市の開催都市として中国・西安市、韓国・仁川広域市とともに、閉幕式の行われる11月24日まで様々な文化事業を展開していくこととなる。
壇上には高野区長、浮島智子文科副大臣、宮田亮平文化庁長官、徐明非西安市副市長、朴俊夏仁川広域市副市長、吉岡知哉豊島実行委員会全体統括、小池百合子都知事、西川太一郎特別区長会会長、程永華中華人民共和国駐日大使館特命全権大使、黄星雲駐日韓国大使館韓国文化院院長、磯一昭豊島区儀長らが並んだ。
まず式典は小学生の三カ国語による合唱で始まり、名誉区民の能楽師・野村萬さんが厳かに開催を寿ぐ祝詞を読み上げた。
高野区長は「豊島区は『オールとしま』で豊島区の魅力を最大限発信し続けていきます。文化によって町が生まれ変わることが、いま豊島区は池袋西口公園、ハレザ池袋など様々なプロジェクトが連動して街が大きく変わろうとしております。この街がダイナミックに変わる様子も1年間にわたり多くの皆さまに体感していただきたい」、徐西安市副市長は「西安市は、豊島区、仁川広域市と手を携えてアジアのためそして世界のために忘れることのできない素晴らしい東アジアの文化の都を作り上げたいと思います」、朴仁川広域市副市長は「一年間を通して、各都市の多様な文化芸術を楽しめることは3都市がともに文化芸術都市として発展できる良い機会だと思います。文化芸術が日常となる都市、仁川を目指しながら最善を尽くしてまいります」と、それぞれあいさつ。
吉岡全体統括の開会宣言につづき、来賓として小池都知事、西川会長、程中国日本大使、黄韓国文化院長、近藤豊島区国際アトカル懇話会長らがあいさつ。
後半は開催都市の韓国・仁川広域市、中国・西安市と日本による文化の競演。トップを切った仁川市立舞踊団は扇を使った華やかな舞踊や、小鼓のリズムにあわせた群舞で来場者を魅了した。続いて西安交響楽団の演奏にのせた唐詩の吟詠、尺八など中国の伝統音楽が披露された。
最後は日本。アニメソングの第一人者の水木一郎さんが登壇し、オーケストラをバックに「マジンガーZ」「デビルマン」など永井豪さんのアニメ作品の曲を朗々と歌い上げ、会場は大いに盛り上がった。
閉幕式典は十一月二十四日、旧庁舎跡に建設中のハレザ池袋で行われる。
»» BACK
|