2019年6月

第3259号 2019年6月19日号


今秋も多彩な舞台芸術
 東京芸術祭2019 9月から11月


 国内外の多彩な舞台芸術が一挙に集う祭典「東京芸術祭2019」が今秋9 月21日から11月23日まで池袋エリアを中心に東京芸術劇場などで開催される。 今年のテーマは「出会う。変わる。世界。」。

 東京芸術祭は昨年から総合ディレクターに就任した宮城聰 (演出家/SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術監督)を迎え、「ひらく」「きわめる」「つながる」の3つの柱を掲げ、構成団体のディレクターからなるプランニングチームとの協働体制によりプログラム を展開している。本年度は新規に開催する「東京 芸術祭ワールドコンペティション」をはじめ多彩なラインナップで開催される。

 会場は東京芸術劇場及び劇場前広場、あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)、 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場) ほか 東京・池袋エリア。

 ◇  ◇  ◇

 「出会う。変わる。世界。」 今、「自分が世界を変えられる」という実感が失われています。その原因は、出会いによって人が 変わっていくことを目の当たりにする機会が失われつつあることです。

  人と人とが出会い、ともに変わっていくような場と時間をつくる「舞台芸術」という技術が、世界中で、何万年もかけてつくり上げられてきました。でもこの技術は、今の経済システムのなかでは「非 効率的」と見なされがちで、放っておくと失われかねません。

  でも、これこそ、今、人間が最も必要としている技術ではないでしょうか。仮想空間では、どんな 情報にもアクセスできるかのように感じられる一方で、自分ひとりでは動かし得ない世界があること を思い知らされます。

 とはいえ、そんな世界を見せてくれるシステムだって、今のところは人間がつくっています。そして今日の先端技術のかなりの部分がアジアでつくられています。また、先端技術が生む問題もアジ アで先鋭化しています。

 私たちが、今、ここで、新たなシステムをつくっていかなければ、「アジアの 時代」は希望の時代とは言えなくなるでしょう。 東京芸術祭は舞台芸術という祝祭を通じて、「自分が世界を変えられる」ことを実感できるような 場と時間とをつくっていきます。(東京芸術祭プランニングチーム)


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