新獅子頭"お披露目" 区指定無形文化財「長崎獅子舞」
豊島区を代表する民俗芸能として大勢のファンをもつ区指定無形文化財で300年以上の歴史がある「長崎獅子舞」。このほど製作中だった新獅子頭が完成、10月20日に椎名町駅前の長崎神社境内でお披露目会が行われた。主催は地元の長崎獅子舞保存会。
今回新調された獅子頭は3体。喜多山会長はじめ保存会の皆さん、来賓として高野区長、三田教育長、地元町会長、それにたくさんの民俗芸能ファンが見守るなか、境内本社前で漆黒の羽根も鮮やかな新獅子頭をつけての清め舞いが披露された。
そのあと社務所で祝宴。新旧7体の獅子頭が展示されて披露目された。高野区長、三田教育長らからお祝いが述べられた。
長崎獅子舞保存会の役員は、喜多山哲延会長、森田晴久・田中宣以副会長、蕪木文昭顧問。
長崎獅子舞は、元禄年間(1688年~1703年)から、五穀豊穣と悪疫退散を祈る農耕儀礼として伝承される民俗芸能。かつてこの地域(旧長崎村)が、江戸の近郊農村として発展してきた面影を残すもので、農村風景が失われた現在も、毎年5月の第2日曜日に長崎神社の祭礼で奉納されている。
龍の顔型に漆黒の鳥の羽を垂らした獅子頭をかぶり、腹に太鼓をつけた三匹の獅子が、ササラをもつ4人の花笠とともに舞う形は“一人立ち三頭獅子舞”と呼ばれる様式で、かつては関東一円に広く見られたという。
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